2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K16923
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
片山 泰博 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80842434)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | コンドロイチン硫酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はCOVID19蔓延の影響で、ケロイドの切除がほとんど行われず、患者検体が得られなかった。そのため、ストックの細胞を利用して評価を行った。コンタクチンについて発現レベルを評価したが検出感度以下であった。 ケロイドの発生において、コンドロイチン硫酸の蓄積が端緒なのか検証するため、正常皮膚由来線維芽細胞において、コンドロイチン硫酸を大量に投与し培養する条件で検討を行ったが、結果にばらつきがあり、さらに条件検討を行う必要がある状況となった。
インテグリン抗体を使用した実験では抗インテグリン ベータ1抗体の添加時にコンドロイチン硫酸によるケロイド由来線維芽細胞の増殖効果がみられなくなることを見出した。 この系ではウエスタンブロッティングによりPI3KからAKTのリン酸化も抑制されており、現在検討しているメカニズムにおいてインテグリン ベータ1の関与が強いことを示唆するものと考えられる。インテグリン ベータ1は通常他のサブタイプのインテグリンと二量体を形成しており、他のインテグリンの関与に関する検討も行う必要がある。 研究実績については2021年12月に行われた第2回 世界瘢痕学会( The 2nd World Congress of G-ScarS)にてThe role of Integrin in the Keloid Fibroblast proliferation induced by Chondroitin Sulfate.のタイトルで発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度はCOVID19蔓延の影響で、ケロイドの切除がほとんど行われず、患者検体が得られなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19は終息がみこまれており、切除検体を利用した実験を行っていく。また、IPA解析は検体がなくても行えることから、解析環境を構築し解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
【使用年度額が生じた理由】新型コロナウイルス感染症の影響により参加予定の学会が中止になったため、残額が生じた。 【使用計画】実施症例の解析を行う。
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