2021 Fiscal Year Research-status Report
リンパ管壁のペリサイトに着目した重度リンパ浮腫発症機序の解明
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21K16924
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
林田 健志 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (50599933)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / ペリサイト / 再生医療 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らが過去に報告した方法で、マウスにおいて、リンパ管・リンパ節の除去焼却を行い、下肢リンパ浮腫状態を作成している。電子顕微鏡を用いて、ペリサイトの状態確認と浮腫が進行した時点でのペリサイトの比較を行っている。 この比較が終了した時点で、動物実験施設の改修工事が始まったため、現在は実験を休止し、改修が終了した時点で、実験を再開見込みである。 再開後は、出生1日目の雄性C57Bl/6Jマウスの腹腔内に、抗PDGFRβ抗体を単回投与してペリサイト消失リンパ浮腫モデルマウスを作成予定である。個々のマウスを1匹ずつのゲージで生育し、8週まで成長するのを待つ。成長後に、下肢リンパ管周囲の病理学的観察と電子顕微鏡による観察を行い、リンパ管壁のペリサイト消失を確認したい。 また、2021年はインドの国際学会に招待講演を依頼され、リンパ管と創傷治癒にフォーカスした講演を行った。その中で、特に放射線照射後のリンパ漏に関する実験結果について多角的な議論が行われ、本実験の参考にすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに進行し、順調な実験を施行できている。しかしながら、動物実験施設の改修工事により組織採取後の解析がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はペリサイト消失モデルマウスの作成と、ペリサイト消失リンパ浮腫モデルマウスとリンパ浮腫モデルマウスとの比較検討を行いたい。
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Causes of Carryover |
動物実験施設で改修工事が始まったため、実験を中断する必要が生じた。工事が終了次第、直ちに実験を再開して研究を始める。
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Research Products
(7 results)