2023 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ管壁のペリサイトに着目した重度リンパ浮腫発症機序の解明
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21K16924
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
林田 健志 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (50599933)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、リンパ浮腫モデルマウスにおいて、マクロファージや骨髄由来細胞もリンパ浮腫部への集積を確認した。それらを含め、電子顕微鏡によって観察可能であったリンパ管像の詳細な検討結果を論文報告した(Hayashida K, Ogino R, Suda S, Yamakawa S. Scanning Electron Microscopy Analysis of Lymphatic Regeneration in a Secondary Lymphedema Mouse Model: A Preliminary Study. Lymphatics. 2023)。その結果をシンガポールで開催された世界マイクロサージャリー学会のシンポジウムで報告した。日本国内においても、創傷治癒学会シンポジウムや創傷外科学会等で報告した。 また、顔面の主に眼瞼部周囲に生じる慢性的な浮腫は、やはりリンパ浮腫が関連している疾患の可能性についても邦文報告を行い、顔面の浮腫に関するリンパ管静脈吻合術の有用性についても報告した須田翔太、山川 翔、林田健志:難治性眼瞼浮腫を主訴としMorbihan病と診断した2例、形成外科,2023。 研究期間に行ったペリサイトの観察では、やはりリンパ浮腫に関連すると思われたが、筋線維芽細胞等への分化は明らかでなく、ペリサイト消失モデルマウスの作成も成功しなかった。そのため、今後はペリサイト消失モデルマウスの作成に関する詳細な検討を含め、更なる情報収集と、専門家との意見交換が必要と考えられた。
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