2023 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病患者における歯髄幹細胞の細胞特性の検討と骨再生療法の確立
Project/Area Number |
21K17013
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
宮本 範子 (三宮範子) 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (70817460)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 歯髄幹細胞 / マイクアレイCGH / 骨芽細胞 / 骨分化誘導能 |
Outline of Annual Research Achievements |
中高年者は2型糖尿病を有していることが多い。骨再生を必要とする2型糖尿患者の歯髄幹細胞において、健常者と同様の骨再生が可能か否かは不明である。臨床応用を目指すには、基礎疾患による幹細胞の安定性、品質保持について明らかにする必要があると考えた。そこで、2型糖尿患者の歯髄幹細胞能変化を解析し、2型糖尿病中高年者における歯髄幹細胞を用いた骨再生療法を確立することを目的とする。 初年度は、Grontohsらの手法を用いて、コントロール群となる40歳以上の健常者の抜去歯からヒト歯髄幹細胞を採取し、応募者の所属研究施設において、これまでに確立した培養法で単離・培養した。至適条件の検討を行い、継代が問題なく行えることを確認できた。 2022年度は患者群での歯髄細胞採取し、コントロール群同様に単離・培養が目標であったが、受診患者の減少に伴い実現が困難であった。 2023年度は、前年度に引き続き検体採取数を増やすことが目標であったが、十分な数に至っていない.引き続き検体採取数を増やし、単離、培養、高効率な骨分化誘導法の検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度からは、申請者の他病院への出向に伴う影響で検体の採取が思うように進まなかった。2023年度から、産前産後休暇と育児休暇を取得しており、その間研究を中断したため 、歯髄幹細胞の同定と疾患に伴った細胞の特性を検討するに至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは研究対象者の検体採取、単離、培養同定を行うと共に、高効率な骨分化誘導法の検討を行う予定である。また同結果の国内・国外学会での発表、論文執筆予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度から産休・育休を取得しており、その期間の研究が中断されたため。
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