2022 Fiscal Year Research-status Report
2300名の9年コホート研究から欠損拡大の推移を予測する:ペトリネットによる検証
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21K17039
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豆野 智昭 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50845922)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歯の欠損パターン / 歯の喪失 / 大規模データ / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本コホート研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に会場調査を行い,得られた縦断的データを用いて,欠損部位やパターンの変化について検討することを目的としている. 2022年度は,感染対策に十分配慮したうえで,4地域の在住高齢者336名(伊丹地区110名,朝来地区80名,板橋地区97名,奥多摩地区49名)に対して会場調査をおこなった.SONIC研究で昨年度までに調査を終了している70歳から90歳までの各年齢群の計約2300名分のデータに対して,本年度の新たな追跡調査(80歳,90歳群の9年経過,70歳群の12年経過)を追加し,約800名の9年間の縦断データベース(2023年3月末時点でデータ整理が終了しているものに限る)を構築した. 研究実績としては,左右臼歯群と前歯群とを3ブロックとみなし,上下顎合計6ブロックの満ち欠けを64パターンに分けたCummerの分類に基づき,ベースラインから9年経過時点におけるCummerの分類の推移のルートを,機械学習手法を用いて描記し分析した.最終的な分析対象となった814名のうち,歯数の減少を認めた者は450名(55.3%), Cummerの分類の変化が生じた者は312名(38.3%)であった.全64パターンのCummerの分類のプロット図において,312名の分類の変化のルートを図示したところ,最も頻度が多かったものは,上顎のブロックがすべて喪失した後に,下顎ブロックが欠損するルートであった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19の影響で,2022年度最初に行う予定であった調査が2022年度終わりに行うことになり,さらに人数を制限した状態で調査したため.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は,2022年度末までに行った調査のデータ整理・分析を引き続き行う.また,COVID19の5類感染症移行に伴い,感染対策には十分配慮したうえで,一部対応の見直しを行い,調査効率の向上を図る.
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Causes of Carryover |
COVID19の影響で,2022年度最初に行う予定であった調査が2022年度終わりに行うことになり,さらに人数を制限した状態で調査したため次年度使用額が生じた. 2023年度は,2022年度末までに行った調査のデータ整理・分析,ならびに追跡調査を感染対策に十分配慮したうえで行う予定である.
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