2023 Fiscal Year Annual Research Report
2300名の9年コホート研究から欠損拡大の推移を予測する:ペトリネットによる検証
Project/Area Number |
21K17039
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豆野 智昭 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50845922)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歯の欠損パターン / 歯の喪失 / 大規模データ / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に,調査から得られた縦断的データを用いて,欠損部位や欠損パターンの変化について検討することを目的としている. 2023年度は,感染対策に十分配慮したうえで,3地域の在住高齢者204名(伊丹地区97名,朝来地区47名,板橋地区60名)に対して会場調査を行った.SONIC研究で昨年度までに調査を終了している70歳から90歳までの各年齢群の計約2600名分のデータに対して,本年度の新たな追跡調査を追加した縦断データベース(2024年3月末時点でデータ整理が終了しているものに限る)を基に,統計解析ならびに機械学習を用いた分析を行った. 研究実績としては,左右臼歯群と前歯群とを3ブロックとみなし,上下顎合計6ブロックの満ち欠けを64パターンに分けたCummerの分類に基づき,歯の欠損拡大における咬合支持の影響について検討した.921名(男性462名,女性459名)の残存歯列を比較し,ベースラインから9年経過時点におけるCummerの分類の変化を分析した結果,Cummerの分類1(609名),6(19名),8(29名),16(13名),48(16名),58(10名),62(8名)において,欠損の進行に統計学的に有意な方向性が存在する可能性が示された(χ二乗検定,有意水準5%).また,機械学習を用いた9年経過時点におけるCummer分類の推移のルートの解析の結果,最も頻度が多いルートは,上顎のブロックがすべて喪失した後に,下顎ブロックが欠損するルートであった.
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