2021 Fiscal Year Research-status Report
マウスにおける迷走神経を介した咀嚼動態の相違が糖代謝系に与える影響
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21K17046
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
菅 悠希 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (20803620)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 咀嚼 / 迷走神経 / インスリン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではマウスc57BL/6Jを用いて、咀嚼によるインスリン分泌における迷走神経の関係について、生化学的・組織学的に検討を行うことにより咀嚼による迷走神経を介したインスリン分泌メカニズムの検討を行う予定である。2年の研究期間で1. 健常マウスにおける迷走神経を介した咀嚼動態の相違が糖代謝に与える影響2. 糖尿病モデルマウスにおける迷走神経を介した咀嚼動態の相違が糖代謝系に与える影響を行う予定である。令和3年度は健常マウスを用いて咀嚼後の血清中のレプチン、ニューロペプチドYの測定を行ったところ、ニューロペプチドYで有意な差を認めたが(Mann-WhitneyのU検定、p<0.05)、レプチンで有意な差を認めなかった。cChatは分析方法を再検討することとした。今後、cChatと組織学的な検討については新たな分析方法を確立し、実験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では本研究では咀嚼が糖代謝系に与える影響について生化学的検討及び組織学的検討を行う。レプチン・ニューロペプチドY等のELISAを用いた検討は問題なく進んでいるが、cChatは分析方法を再検討する必要があった。また、組織学的な検討についてはやや遅れている。学内の研究者に協力を依頼する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では咀嚼によるインスリン分泌における迷走神経の関係について、生化学的・組織学的に検討を行うことにより咀嚼による迷走神経を介したインスリン分泌メカニズムの検討を行う予定である。さらに健常マウスにおいて確認ができれば、糖尿病モデルマウスにおいても同様の実験を行い、咀嚼による迷走神経を介したインスリン分泌メカニズムの検討を行う予定である。cChatと組織学的な検討については新たな分析方法を確立し、実験を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
分析方法を再検討する必要ある項目があり、新しい分析方法の確立が今年度中にできなかったため、次年度使用が必要になった。次年度中に新しい分析方法を確立し、予算を利用して実験を進行させたい。
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