2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K17054
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
西崎 真理子 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (20823529)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ハイドロキシアパタイト / PLD |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、超高齢社会の到来により、生涯歯科治療が重要視されている。骨質や全身疾患の観点から考えると純チタン金属の使用にはやや不安感が残る。ポリエーテルエーテルケトン(polyetheretherketone、PEEK)はそのX線透過性や人体骨と相似する弾性等の特性から整形外科および歯科用インプラントで使用されているものの、その相対的に低い生体適合性および特殊構造のない表面からオッセオインテグレーションの短期化が難しいと評価される。申請者の所属する講座では近畿大学の協力の下、PLD法により各種インプラント材料へのアパタイトシートのレーザーコーティングに成功した。本申請研究では、金属アレルギー患者に対する新規選択肢の一つとなるPEEK材料へアパタイトをレーザーコーティングすることで生体アパタイトシート被覆のPEEKインプラント材料の開発を目指す。 本年度は純チタン金属表面へサンドブラスト処理を施し、表面構造を塑造にすることで、ハイドロキシアパタイトコーティングを行うことに成功した。SD 系ラットの大腿骨骨髄から間葉系幹細胞を単離し,各種実験材料上にこれを播種・培養し,細胞接着能,細胞増殖能,骨芽細胞への分化能について評価する.また,ラット大腿骨にチタンナノ構造を析出した各種実験材料を埋入し周囲骨組織の評価をMicroCT分析および免疫蛍光染色で行い,オッセオインテグレーションの評価を行い、高い評価を得た。本研究成果は論文として完成し、掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
PEEK材料表面へのHApコーティングを前提として純チタン金属表面へのHApコーティングに成功した。研究成果を海外雑誌に投稿し、Materials(IF=3)に掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに近畿大学の指導の下、PEEK材料へのHApコーティングを開始している。研究成果はまとめて次年度の口腔インプラント学会にて発表予定である。
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Causes of Carryover |
次年度に使用するPEEKスクリューの製作費およびIn vivo用の経費が来年度になったため、次年度使用となりました。
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Research Products
(1 results)