2023 Fiscal Year Annual Research Report
A study of prevention and treatment of progressive condylar resorption using a rat mandibular bone distraction model.
Project/Area Number |
21K17085
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
須田 大亮 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20806137)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 進行性下顎頭吸収(PCR) / 卵巣摘出(OVX)ラット / 下顎骨延長モデルラット |
Outline of Annual Research Achievements |
進行性下顎頭吸収(PCR)をはじめとした異常な下顎頭吸収は顎矯正手術後の合併症として知られており、これまでにラット下顎骨延長モデルを用いて下顎頭に負荷を与える実験を行い、下顎頭吸収は力学的負荷だけでなく下顎頭の骨質が関連していることを示してきた。今回われわれは骨粗鬆症治療薬である副甲状腺ホルモン(PTH)製剤とラット下顎骨延長モデルを用いて下顎頭へ及ぼす影響を検討した。 PCRは女性に多く性ホルモン等の関連が報告されているため、卵巣摘出(OVX)ラットを併用した。ラットに下顎骨延長術を行い、下顎骨延長群のみのSham群、卵巣摘出したOVX群、PTH製剤を投与したPTH群、OVX+PTH製剤を併用したOVX+PTH群に分けて比較した。下顎骨は右側骨体部の拡大装置で3.5mmの延長を行い下顎頭に負荷をかけた。PTH製剤は60μg/kgで週に3回、5週間の投与を行った。下顎頭はμCTで撮影を行い骨吸収の様相と外側稜における骨欠損の長さを計測して比較した。骨密度と骨梁構造も解析し比較した。 下顎頭の骨欠損の長さの平均値はSham群:720μm、OVX群:1091μm、PTH群:393μm、OVX+PTH群:714μmだった。OVX群の下顎頭の骨密度はSham群に比較して減少していた。OVX+PTH群の骨密度はOVX群に比較し増加していた。 得られた結果は本年度の日本口腔外科学会学術集会で発表の後、論文投稿する予定である。
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