2021 Fiscal Year Research-status Report
口腔扁平上皮癌における胎児期卵黄嚢由来組織マクロファージの役割と動態の検討
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21K17089
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
河合 穂高 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10803687)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 組織マクロファージ / 癌微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
●Cx3crcreER ; R26tdTomato マウス 組織マクロファージは、胎生期7~7.5週 (E7~7.5)に卵黄嚢に出現する早期EMP (Erythromyeloid progenitor) 細胞のうち、Transcription factor Myb依存的にCx3cr1 (CX3C chemokine receptor 1)を発現する卵黄嚢マクロファージが由来と考えられている(Mass E, et al. Science. 2016)。Cx3cr1陽性卵黄嚢マクロファージはE8.5に出現し、これらの細胞が組織マクロファージのsourceとなる。 そこで我々は、B6.129 P2(C)-Cx3cr1tm2.1(creERT2)Jung/JとB6.Cg-Gt(ROSA) 26Sor tm14(CAG-tdTomato)Hze/Jを交配させることでCx3crcreER ; R26tdTomato マウスを作製する。B6.129 P2(C)-Cx3cr1 tm2.1(creERT2)Jung/Jは、Cx3cr1を発現した細胞にCre-ER(エストロゲン受容体)タンパク質を発現させ、タモキシフェン依存的にCre-loxpシステムを作動させることができる。本実験ではB6.Cg-Gt(ROSA) 26Sor tm14(CAG-tdTomato)Hze/Jと交配させることで、タモキシフェン依存的にCx3cr1陽性細胞にtdTomato(赤色蛍光色素)を発現させる。このマウスのE8.5にタモキシフェンを作用させることで、Cx3cr1陽性卵黄嚢マクロファージにtdTomatoを発現させ、組織マクロファージのみtdTomatoで標識されたマウスの作製を試みた。 ●マウス口腔癌細胞株(MOC1, MOC2)移植による組織学的解析 野生型マウスに、マウス口腔癌細胞株(MOC1, MOC2)を移植し、腫瘍組織におけるtdTomaro陽性マクロファージの局在について検討を行った。 MOC2細胞株はMOC1細胞株に比べ、転移や増殖力が高いため、MOC2を高悪性度の口腔癌細胞として扱う。継時的に組織マクロファージの動態を確認するため、腫瘍移植後1, 2, 4週でそれぞれ腫瘍細胞を摘出し、蛍光免疫染色で組織マクロファージの局在の変化を検討する。高悪性腫瘍(MOC2)における組織マクロファージの動態も、MOC1と比較することで検討を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの交配が難航しており、なかなか目的のマウスを得ることができていない。そのため、間接的にしか、組織マクロファージの検討を行うことができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
仔マウスは得られているので、営巣剤の変更や、マウスの数を増やすなど、マウスの繁殖を工夫を施すことで、目的のマウスを得られるようにする。
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Causes of Carryover |
マウスの作出が計画通り進まなかったため、本年度に行うはずの実験が遅延し、繰越金が発生した。
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Research Products
(13 results)