2021 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌の抗癌剤耐性を決定するtandem duplicatorの全ゲノム解析
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21K17106
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮本 勲 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00741836)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | tandem duplicator ( TD ) / 次世代シーケンサー / スーパーエンハンサー領域 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗癌剤耐性細胞、分子標的薬耐性細胞を用いて、全ゲノム上における解析によりtandem duplicator(TD) がどのような遺伝子で起きているかを検討し、その分布状態や薬剤抵抗性獲得にどのように関与しているのかを明らかにすることを目的としている。2021年度は、以下が研究計画である。①次世代シーケンサーで抗癌剤耐性細胞、分子標的薬耐性細胞の全ゲノムを検索し、遺伝子の重複繰り返し構造である TD の存在を検索し、全ゲノム上にマッピングする。②抗癌剤耐性細胞、分子標的薬耐性細胞のTD を形成する遺伝子をシーケンスにより明らかにし、その形成遺伝子を明らかにする。③形成遺伝子の発現状態を real time PCR 法で確認する。 2021年度の成果としては、分子標的薬(セツキシマブ)耐性細胞の樹立を行い,確認した(SAS-resistant, HSC-3-resistant, Sa-3-resistant)。そのうち、SASとHSC-3の親株、耐性株を用いて、次世代シーケンサーで全ゲノム的に検索した。現在、tandem duplicator(TD)の同定には時間を要しているが,スーパーエンハンサー領域上にTDが集中して分布する報告もあるために,スーパーエンハンサー領域(H3K27ac・BRD4)を中心に検索している。スーパーエンハンサー領域の耐性候補遺伝子については,発現状態をreal time PCR法で確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
tandem duplicator(TD)の同定と遺伝子の発現解析に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
分子標的薬(セツキシマブ)耐性細胞におけるTD 形成遺伝子の機能解析を行い、発現状態を検討する。
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Causes of Carryover |
次年度に、遺伝子の同定・発現解析・様々な機能解析を予定しているために費用を次年度に繰り越した。
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