2022 Fiscal Year Research-status Report
自己乏血小板血漿による骨形成機序の解明と歯槽骨増生法の確立
Project/Area Number |
21K17108
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
寺内 正彦 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (10781742)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔外科 / 口腔インプラント / 骨造成 / Platelet-Poor Plasma / PPP |
Outline of Annual Research Achievements |
自己血漿の一つである乏血小板血漿(Platelet-Poor Plasma: PPP)に着目し、様々な歯槽骨欠損の形状に合うソケットプリザベーションや歯槽骨増生のための骨補填材の開発を目的としている。PPPは患者自身の血液を用いて作製するため、有害事象もなく、自家骨移植のようなドナーサイトを必要としないことから患者への侵襲を軽減することが可能である。これまでの研究において、PPPは高い骨形成能を有し、その機序としては骨形成に重要である無機質がPPPに富んでいる可能性が挙げられる。臨床では抜歯窩の形状や歯槽骨の欠損程度により骨補填材に求められる形状は異なるが、PPPは太いフィブリン線維を密に有することから凍結乾燥などの手法により材料形態を成形することが可能であると着想に至った。以上より、本課題ではビーグル犬を用いたPPPによる骨増生機序の解明と歯槽骨増生法の確立を目指す。 2021年度までにPPPがPRP(Plate rich plasma)よりも有意なALP活性機能亢進を認めたことから、本年度はその他の骨分化関連因子を評価するためにreal time PCRを施行した。結果として、Collagen Iに関してはPPPはコントロール軍よりも有意に高い発現を認め、これはPRPと同等の発現量を示したが、Runx2やOsteocalcinにおいては有効な発現を確認することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究ではイヌから採血した試料を基にPPPを作製している。これまでに用いたPPPは以前までに貯蔵をしていたものを使用していたため、活性が低下したことが考えられる。そのため、イヌから採血後に可能な限り新鮮な状態でのPPPの評価を試みたいと考えているが、現在、情勢などの理由からイヌの準備に時間を要していたため、再実験の準備においても時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
上記解決のため、イヌを準備し、同様の手順で再実験を行う。また、今後は骨文化関連因子の評価を行うだけではなく、物性評価も検討する。
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Causes of Carryover |
2022年度では情勢からイヌの購入がスムーズにいかなかったため、2023年度はイヌ購入費と飼育費用に充てる。また、研究成果報告と情報収集のため、学会参加を予定している。
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