2021 Fiscal Year Research-status Report
若年者口腔扁平上皮癌におけるYAPとその関連因子の役割と動態
Project/Area Number |
21K17114
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小野 早和子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40836673)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 口腔癌 / 若年者 / 臨床病理学的所見 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年者口腔扁平上皮癌の発生や、その進展にかかわる因子を検出するため、若年者の口腔扁平上皮癌症例の臨床病理学的所見について研究を進めている。若年者の口腔扁平上皮癌症例について当院の診療録から該当症例をピックアップし、必要な項目を抽出した。通常の高齢者の口腔扁平上皮癌症例とは異なり、若年者の場合は非常に症例数が少なく、当院症例のみでは症例数は不十分と考えられた。よって、多施設での若年者症例の症例集積が必要と考えられ、多施設共同研究へと変更することとなった。 また研究の目的に挙げている「若年者口腔扁平上皮癌の原因因子と予後の検索」に関しては、高齢者の口腔扁平上皮癌症例の臨床病理学的所見との比較検討を行っているが、これによりデータ量も非常に多くなってきているのが現状である。若年者および高齢者症例の組織切片切り出しや検討すべき因子に対する抗体の取り寄せ等を行っているが、これらは昨今のCOVID-19感染症蔓延により進行がやや遅れている。すでに用意のできている組織切片、抗体を用いて順に染色とその評価を開始している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
該当症例の集計作業は、若年者の症例数を増やしたことと、比較対象群として高齢者症例もあわせて集計する方針にしたことより、データ量が非常に多くなり、遅れている。並行して組織標本の免疫組織学的染色をある程度進めているが、今後も症例数の蓄積を行う予定であり、研究全体の進捗状況はやや遅れているとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
複数施設の口腔扁平上皮癌症例を集積し、症例数の蓄積とその臨床病理学的所見を集計する。それらの組織標本を用いて、癌の発生にかかわる因子について免疫組織化学を用いて検討する。
|
Causes of Carryover |
COVID-19感染症蔓延に伴い勤務時間に制限が出たことにより、研究が遅延した。そのため使用予定であった抗体は未だ購入しておらず、今年度分として請求を行わなかった。そのため翌年度に繰り越しを行った。翌年度は研究を迅速に進めるようにする。
|