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2021 Fiscal Year Research-status Report

カスパーゼ4により誘導されるパイロトーシスが骨破壊性疾患に与える影響の解明

Research Project

Project/Area Number 21K17148
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

相澤 恵美  自治医科大学, 医学部, 臨床助教 (80877621)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2023-03-31
Keywordsパイロトーシス / カスパーゼ4
Outline of Annual Research Achievements

BP(Bisphosphonate)製剤の投与中に抜歯などの外科処置を契機に発症する確率が高い顎骨壊死は、近年、歯周病などの慢性炎症を原因として自然発症してくる場合もあることが報告されている。一方で、歯周疾患や慢性関節リウマチなどの炎症性骨疾患における炎症状態に伴う骨吸収も深刻な問題であるが、これらの病態における炎症の惹起には歯周病原細菌が重要な役割を果たす。特に歯周病原細菌であるグラム陰性桿菌の細胞壁成分であるリポ多糖(LPS)は強力な炎症の惹起因子であり、歯周結合組織内のマクロファージを活性化することで炎症性サイトカインを分泌させ、歯周組織での炎症反応を誘導する。
最近、炎症性カスパーゼの一つであるカスパーゼ4は、グラム陰性菌由来のLPSを直接認識し、活性化するセンサー分子であることが報告された。LPSは歯周疾患における炎症の主要な惹起因子の一つと考えられることから、LPSを介した炎症の惹起にカスパーゼ4により誘導されるパイロトーシスが重要な役割を果たしているのではないかとの仮説をたてた。
本研究ではカスパーゼ4依存的なパイロトーシスと非標準インフラマソーム経路が、炎症性骨疾患や顎骨壊死の病態における役割の解明を目的として研究をすすめた。in vivo実験を並行して進める予定であったが、現在はin vitroの実験を中心にLPSにより誘導される細胞死の評価を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

in vitroでの実験を中心に研究をすすめている。

Strategy for Future Research Activity

in vitroでのデータの解析を行い、さらにin vivoでの実験を行う予定である。

Causes of Carryover

本年度はマウス実験に着手できなかったため、マウス実験での必要経費として予定していた金額を次年度使用額として算定している。次年度、マウス実験を行う際に予定している物品を購入する予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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