2022 Fiscal Year Research-status Report
カスパーゼ4により誘導されるパイロトーシスが骨破壊性疾患に与える影響の解明
Project/Area Number |
21K17148
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
相澤 恵美 自治医科大学, 医学部, 臨床助教 (80877621)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パイロトーシス / 骨破壊性疾患 / インフラマソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
LPSは直接、骨芽細胞や破骨細胞前駆細胞に作用することで骨吸収を促進することが示されており、炎症性骨疾患においてLPSは炎症惹起機序の発端となりうるため、これらの制御が重要と考える。近年、カスパーゼ4/11が細胞内において、LPSを直接認識することで活性化するセンサー分子であり、さらに、パイロトーシスの実行因子であるGSDMDをプロセシングすることでパイロトーシスを誘導することが明らかになってきた。カスパーゼ4/11はLPSを直接認識するセンサー分子として機能することから、歯周疾患における炎症の直接の惹起経路になるのではないかと仮説を立てた。 本研究においては、in vitroでの実験を中心に行った。ヒト単球由来細胞株であるTHP-1細胞をマクロファージ様に分化させ、LPSによる刺激を行い惹起されるパイロトーシスについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の時間が十分に確保できず、マウスを使用したin vivo実験まですすめることができていない。in vitroの実験はおおむね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは細胞株での実験を中心に進める予定である。また、今後はマウスを使用した研究、さらにはヒト検体を使用した臨床研究も行う予定としている。
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Causes of Carryover |
当初の研究計画よりも遅延が生じており、翌年度まで延長を申請した。 引き続き、研究計画に沿って研究を進める予定である。
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