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2021 Fiscal Year Research-status Report

食具を使用した捕食動作における口腔機能の発達過程を探る

Research Project

Project/Area Number 21K17156
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

中島 努  新潟大学, 医歯学系, 助教 (80804575)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2023-03-31
Keywords捕食 / 口腔機能 / 食具
Outline of Annual Research Achievements

食具を用いた捕食は、口腔だけでなく頭部や腕などの運動機能を必要とする協調運動であり、高度な機能発達が求められるが、その発達過程、協調様式、食具が与える影響などそのほとんどは明らかになっていない。本研究では、捕食動作の三次元動作解析と、機能計測とを併用することで、食具毎に応じた捕食時の口腔機能と運動機能の発達過程、協調様式を明らかにするとともに、口腔機能発達不全症児の捕食時口腔機能の特性を明らかにすることを目的としている。
本年度の研究では、小児、成人ともに計測を実施したが、小児ではコロナ禍の影響から、予定よりも被験者数が募集できず、コントロール群である成人の成熟した口腔機能の評価を主として行った。
成人では、捕食動作において、同一食品においてもスプーン、箸の運動軌跡が異なることや、口腔内への挿入時間、挿入量に差異がみられることから食具毎に捕食動作を変化させている可能性が示唆された。また、食品の物性が異なると、食具の操作だけでなく、頭部と食具の協調運動も変化した。食品の物性により捕食動作に差異がみられた一方で、食品の物性に関して定量的に評価できる方法がなかったことから、本年度予算としてテクスチャー試験機を計上し食品の物性と動作についての関連性の評価を行っている。
次年度では、小児の被験者数を増やし、データを蓄積することで、小児の口腔機能獲得過程における捕食動作の成熟様式について統計的な解析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究では、食べることを被験動作としている。しかし、コロナ禍の影響もあり小児の被験者では、感染リスクの観点から被験者募集に遅延が見られる。その間に成人の計測、解析方法の修正を進めている。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は小児被験者での計測を進めるとともに、成人で得られた知見を基に英語論文の作成、学会発表を行う予定である。また食品の物性が捕食動作に影響を及ぼしていることが明らかになったことから、様々な物性の食品で捕食動作を評価し、口腔機能に及ぼす影響について検討する予定である。

Causes of Carryover

小児での計測が予定よりも少なくなったことから、計測に使用予定である消耗品(マーカー、口腔機能センサー)の購入を行わなかったため、次年度繰り越しとした。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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