2021 Fiscal Year Research-status Report
脱落乳歯歯髄幹細胞における機械的刺激の分子制御メカニズムの解明
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21K17162
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
宮嵜 彩 徳島大学, 病院, 助教 (10876006)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 静水圧 / PIEZO1 / WNT16 / 象牙芽細胞 / 細胞分化 / primary cilia / HIF1a |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,歯髄間葉細胞が象牙芽細胞様細胞へと分化する過程において,細胞外圧を変化させることによって遷移する細胞内分子機構を明らかにすることで,細胞における機械刺激応答性を解明することを目的としている。 機械的圧受容体の1つとして重要な役割を担っていることを明らかにしたPIEZO1と共に作用するメカノトランスダクションのキーファクターをいくつか同定し、その下流での上下関係をqPCR法、免疫染色、そしてプロモーターアッセイによって転写活性の結合領域と活性を明らかにした。 また、本研究手法において低酸素ストレスの関連性も検討しており、その作用機序についても発現や活性の解析を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究室引っ越し作業中の大学側の予期しない停電による試薬やサンプル等の多数の損失により、年度前半は大幅に実験計画より遅れをとった。しかし、年度後半は実験時間の確保を行い、年度内に計画していた実験をおおよそ行うことができたため、総合的に考えるとおおむね順調に進展していると考えられる。 研究計画として立案した、PIEZO1と協調して作用する分子の選別、転写因子の結合領域と活性の特定、低酸素誘導因子との関係の精査等については結果を得れ、また現在はメカニズムの同定に関するin vitroの追加実験に加え、引き続きin vivoでの実験の継続・結果の解析を行なっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、計画していた通り、in vitroの結果をまとめていき、並行してin vivoのモデルマウスの実験を進めていく。 また、並行して現在、結果をまとめ始めており、論文投稿の準備を行う。
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Causes of Carryover |
今年度内に購入を検討し発注した試薬や機械等が、COVID-19の流行状況により、輸送便の遅れや部品到着遅延により、年度内に納品できないものがあったため、次年度に納品される予定であり、そのため次年度使用額が生じた。
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Research Products
(2 results)