2021 Fiscal Year Research-status Report
冠動脈カテーテル治療患者の術後QOLと予後に関する疫学研究
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21K17232
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
澤野 充明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (00796104)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 冠動脈疾患 / カテーテル治療 / QoL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究での第一の目的は、①安定型狭心症に対して冠動脈カテーテルインターベンション(以後PCI)を実施した患者でISCHEMIA試験同様のQoL改善が得られるかを国内において検証することである。第二の目的は、②質問表以外の方法によるQoL向上予測因子を探索することである。質問表は、患者の生活状況をよく反映できる長所がある反面、記入事項が多く、時間的制約が強い外来診療で繰り返し評価することは容易ではない。質問表で認められたQoL向上と相関の強く、かつ簡易的に収集可能なバイオマーカーの探索が必要とされている。第三の目的は、③ISCHEMIA試験で除外基準に設定されていた、心不全を伴う冠動脈疾患患者(虚血性心筋症患者)でのQoLおよび長期予後を検証することである。超高齢化を迎えた我が国では心不全パンデミックが問題となっているが、心不全の代表的な原因として冠動脈疾患が挙げられる。2021年度は、本研究の土台となるJapan Cardiovascular Database-Keio interhospital Cardivascular Study 以後JCD-KiCSレジストリ:UMIN000004736のPCI患者データ入力を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年から続くCOVID=19の影響での感染対策もあり、臨床研究コーディネーターが常駐し、QoL指標調査のためのアンケート実施体制整備が困難となっており、連続的に登録していくための環境を整備している段階にある。臨床研究コーディネーターには、可能な範囲で研究データの収集に努めてもらっている状態にある。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のように、環境調整を図りつつ、土台となるJCD -KICSレジストリーのデータ入力を進めていく。
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Causes of Carryover |
COVID19の影響もあり臨床研究コーディネーターが想定よりもデータ入力作業などに入ることができていないため、次年度使用額が生じた。今後感染対策の必要度が低下した際には、より時間数をかけて作業に入っていただくことで調整を図りたい。
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