2022 Fiscal Year Annual Research Report
集団健診における唾液がん検査にみられる新規追加検診項目の有用性
Project/Area Number |
21K17238
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
野瀬 大補 福岡大学, 医学部, 助手 (50885572)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がんリスクスクリーニング / 膵臓がん / ポリアミン / メタボロミクス / 受診率 / 行動変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
町民1000人からのデータを用いて唾液代謝物と健診データの解析により、非侵襲的がん検査の精度検証を行った。日本人1033人のコホート(男性、n=467、年齢=63.3±11.5歳、女性、n=566、年齢=64.2±10.6歳)を対象に、唾液ポリアミンを用いた膵疾患およびがんのスクリーニングについて検討した前向き検証研究に関して精度検証を施行した。唾液スクリーニングの結果として、高リスク113名、低リスク837名と算出された。高リスク群の中で、すい臓の精密検査を実施した症例は67症例あり、そのうち54症例に慢性膵炎などの膵臓疾患を確認した。また83名は唾液の白濁度合いが高く、2回目の唾液採取を必要としたが、再試行の内41名がから検体を得ることができた。41症例中25症例が高リスクを示した。25名中18名にすい臓の精密検査を実施し、13症例にすい臓疾患が確認された。唾液ポリアミンマーカーが上昇した138名のうち、66名が慢性膵炎や膵嚢胞などの膵臓疾患、1名が胆嚢がんであった。これらの結果から、唾液ポリアミンパネルは、非侵襲的な膵臓疾患スクリーニングツールとして有用であることが示唆された。 上記内容を査読付き国際学会誌へ投稿し受理された。 研究期間中はコロナ禍であり、新規の検査項目の追加による受診率や住民行動の変化についての検証が困難な状況であったが2023年度以降は解除されたことから検証する予定であった。研究終了時におけるコロナ禍での周囲の町村との受診率の比較では、いずれの区域でも受診率の大幅な低下がある中、比較的現象が緩やかな印象であった。また、特定健診受診対象者に対する新規受診者の割合を比較した場合、平成30年度は5.5%であったが、令和2年度は6.1%とコロナ禍であったにもかかわらず初受診者の増加が認められた。コロナ終息後における定常状態の評価が必要である。
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Research Products
(1 results)