2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on mental stress related illnesses requiring long-term care in Japan
Project/Area Number |
21K17259
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
花岡 晋平 東邦大学, 医学部, 非常勤講師 (80860866)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 国民生活基礎調査 / 精神的ストレス / 介護 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、新型コロナウイルス感染症の流行により、所属先から渡航許可が下りず、やむを得ず抄録を取り下げた。しかし、本年度の国際医療の質学会(ISQua - The International Society for Quality in Health Care)では一般演題での報告を行うことができた。 引き続き、国際誌への論文投稿を目指し、過年度から継続して精神医学、社会学、哲学、人類学の古典や専門書を幅広く読み込んでいる。この取り組みにより、データの解釈に多角的な視点を提供し、論文の質を向上させることができた。 また、日本精神神経学会、日本精神科救急学会、日本医療マネジメント学会、多文化間精神医学会に参加し、最新の知見を本研究に取り入れたことで、研究の現代的な関連性と応用可能性が高まった。 さらに、従来用いてきたロジスティック回帰分析に加え、共分散構造分析や機械学習を試行的に取り入れることで、複雑なデータ構造の解明や予測精度の向上が期待でき、より精緻な解析結果を得る可能性が高まった。 当初の研究計画は令和3~5年度までであったが、「7.現在までの進捗状況の理由」に記載した理由により、研究計画を令和6年度まで延長した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は国際学会での報告を実施しつつ、解析結果を論文形式にまとめている。しかし、①巨大なデータを用いた本研究では先行研究と異なる結果が出たため、その解釈に予想以上の時間を要していること。②巨大なデータを複数結合させているため、結果が正しいデータから得られたものなのかを確認するために複数回の見直しが必要となったこと。③データ解析と論文化の段階では統計解析の専門家との連携が重要であるが、感染症の流行もあり、対面で十分に協議して分析を進めることが困難であったこと。以上の理由から、研究を1年間延長し、令和6年度も研究を継続することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、解析結果の解釈をすすめるため、精神医学、社会学、哲学、人類学の古典や成書を幅広く読み込みながら、論文化を進めていく。 万が一にも解析結果に誤りが生じるようなデータ結合等にエラーが生じていなかったか、結合された巨大なデータの整合性を確認するための論理チェックツールの導入することにより、データの信頼性を向上させる。 また、論文の共著者間の役割分担の明確化し、投稿論文の査読対応の際に協議を密に行い、論文公開に向けた体制を強化する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、打ち合わせのための旅費、交通費等がが支出できなかったため、研究期間を1年間延長したためである。 残金に関しては令和6年度に支出できなかった費目を中心に使用する予定である。
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