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2021 Fiscal Year Research-status Report

A longitudinal seroprevalence survey of SARS-CoV-2 infection among health care workers and children

Research Project

Project/Area Number 21K17271
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

齊藤 信夫  大分大学, 医学部, 准教授 (60626018)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords新型コロナウイルス
Outline of Annual Research Achievements

医療介護従事者の新型コロナウイルス侵淫状況の調査のため、血液検体を2020年8月11日~8月28日と2021月3月15日~4月26日に533名と424名から採取した。第1波、第2波後の採取検体(2020年8月)の抗体陽性率は0%であったが、第3波後の検体(2021年3月)では、抗体保有率は1.65%であった。第3波では、当該医療機関でも院内クラスターの発生がっみられ、この期間に医療従事者の間で無症候性感染は非常に低い確率であるがみられることを示した。これらの結果の一部を論文化し報告した。(天本、齊藤ら、長崎医学会雑誌 9 5 巻 4号 2 5 6 - 2 6 0 頁)。2021年4月から5月にかけて、当該医療機関において、新型コロナワクチン接種が行われた(ファイザー社)。ワクチン接種した医療従事者を無作為に30名抽出し、自然感染を示す抗N抗体を測定したところ抗体陽性率は0%であった。一方、ワクチンによる上昇する抗RBD抗体は全例で陽性であった。海外などの報告と比べると高い抗体価であったが(ワクチン接種後の日数中央値 88日、中央値 13.2983 log2 U/ml)、ワクチン接種約6カ月後に同じ医療従事者から測定した値は、接種後に比べ優位に抗体価の低下がみられた(中央値12.2823 log2 U/ml, P<0.01 Wilcoxon signed-rank test)。これらの結果より、医療従事者のブースターワクチン接種の必要性が示された。小児の侵淫状況を検討するため、2020年4月1日から2021年10月31日の間に2472検体の検体を収集した。2021年6月~9月にかけて6例の陽性例(陽性率0.8%~1.4%)がみられた。デルタ株の流行がみられたこの時期、大分県でも小規模の流行がみられ、こられの時期に無症状陽性を呈す小児がみられることが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

医療従事者・介護従事者からの集まった検体に関しては、新型コロナワクチン抗体価の測定が順調に終了した。新型コロナワクチン導入が2021年4月から行われたことにより、ワクチン接種後の抗体価測定のため、2021年7月と2021年12月に少人数より検体を採取した。2021年5月~8月にかけて自然感染の特定のため検体採取を行う予定であったが、ワクチン接種を優先するという希望が医療機関よりこの期間に多人数からの検体採取は行わなかった。概ね計画通りに進行していると考える。
小児研究においては、順調に検体採取を行うことができた。無症候性感染が小規模流行でもある一定数存在することを示すことができた。2022年1月頃より流行したオミクロン株では、小児において、感染率が高くなっており、今後オミクロン株流行前後で小児における感染率の違いをみることができると思われる。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は、医療従事者と小児より継続して検体採取を行っていく予定である。医療従事者に関しては、ブースターワクチンの接種接種が行われ、ワクチン接種間隔と抗体価推移が今後自然感染に寄与するのか見当が必要であり、ワクチン接種による抗S抗体の推移を検討していく。また、オミクロン株の出現により小児での無症候性感染が地域でどの程度おきているのか把握することが非常に重要である。小児研究を通して経時的に検体を採取し、自然感染率を特定してく予定である。検討の過程で、独自に組み立てた測定系(ELISA)と一般的に使用されている検査系(アボット、ロッシュ)で検出精度等特に変わりがないことより、多検体を迅速に測定でき、他の研究とも比較可能であるロッシュのECLIA法で今後は測定を行っていくこととした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 長崎における医療・介護従事者およびその同居家族の SARS-CoV-2 抗体保有率血清疫学調査2021

    • Author(s)
      天本悠太、齊藤信夫、高木理博、黒木麗喜、高橋淳、伴美穂子、内野かすみ、井上健一郎、吉嶺裕之
    • Journal Title

      長崎医学会雑誌

      Volume: 95巻4号 Pages: 256-260

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2022-12-28  

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