2021 Fiscal Year Research-status Report
日本人女性の若年時の子宮内膜症と片頭痛既往がもたらす後年の心血管疾患発症への影響
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21K17285
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
長井 万恵 群馬大学, 数理データ科学教育研究センター, 准教授 (90760067)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 片頭痛 / 子宮内膜症 / 心血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本人女性における、若年時に発症した子宮内膜症や片頭痛が、後年の心血管疾患の発症に与える影響について、前向きコホート研究での20年間の追跡調査データから検証を行うことが目的である。2021年度には、2020度までに実施した心血管疾患・子宮内膜症・片頭痛の疾病発症詳細調査の未回答例への調査票送付、2021年度の新規発症例での調査票送付、および死亡例での死因調査を実施する予定であった。 これらは2021年度から3年間で心血管疾患における各疾患・子宮内膜症・片頭痛の発症確定データ集積を実施する予定であり、2021年度はその1年目となる。2021年度から3年間で新規イベント発生者への疾患詳細調査票送付、回収された調査票のデータ入力およびクリーニング、疾患詳細調査票を用いた専門家による疾患確定作業を実施する。 2021年度には心血管疾患ならびに子宮内膜症と片頭痛の新規発症例の調査を実施し、片頭痛について、2021年度の予算により疾患詳細調査票を送付、回答を得た。2021年度中に回答の得られた詳細調査票(2020年度調査も含む)について、データ入力を実施し、データの確認・クリーニングを実施中である。これらは2022年度も継続して実施する。 JNHS研究における片頭痛の調査票回収数は累計で900件を超え、子宮内膜症確定例についてもベースライン調査からの累計で約500件となっている。 また、心血管疾患の疾患判定のために、循環器専門医と相談、疾患判定のアルゴリズムの確認を行った。疾患判定については実施中であり、2022年度も継続して実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
片頭痛と診断されたことがあると自己申告を行った対象者に片頭痛の診断の有無や症状の詳細等について確認するための詳細調査票を送付し、解答を得た。未回答者については引き続き調査協力再依頼を行う。 対象者から回答の得られた心血管疾患の詳細調査票をもとに、循環器専門医と疾患判定のアルゴリズムの相談・固定を行った。疾患判定については現在実施中であり、継続して2022年度も実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度までに詳細調査票の回答を得られた心血管疾患の疾患確定作業の継続、片頭痛についての分類・判定アルゴリズムについて片頭痛専門医に相談、疾病評価を実施予定である。子宮内膜症については、新規回答例についての疾病評価を実施する。 2022年度にて新規疾患発症の調査を行い、新規発症例については当該疾患の詳細調査票を送付・データ入力を実施する予定である。 2022年度、2023年度は当初の計画通り、疾患発症イベントの探索を継続し、疾患発症の確定を行う予定である。
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