2021 Fiscal Year Research-status Report
母体血中脂肪酸と子の動脈硬化指標の関連:出生コホートによるDOHaD仮説の検証
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21K17290
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
金子 佳世 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 特任講師 (30771547)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 動脈硬化指数 / 血中脂肪酸 / 出生コホート / DOHaD仮説 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、愛知県における出生コホート調査で、母子272組を対象集団とし子ども(7-8歳児)の血管の固さ(CAVI: cardio ankle vascular index)を測定し、研究チームで保有している母体血中脂肪酸構成比率と子どものCAVIの関連を検証する。 2021年度は、218名の子どものCAVI値を測定し、152名(男児76名、女児76名)の結果をデータベースへ登録した。仮解析の結果、CAVI平均値±標準偏差は、「男児:4.60±0.55」「女児:4.56±0.63」で、男女間の統計学的有意差はなかった(p=0.08)。参加児の平均月齢±標準偏差は、95.88±3.61ヶ月で、CAVI平均値±標準偏差は、「月齢97ヶ月未満(n=81):4.57±0.58」「月齢97ヶ月以上(n=71):4.59±0.60」と統計学的有意差はなかった(p=0.75)。 今後は上記仮解析の結果を学会発表し、専門家との意見交換を通して、学術論文化にあたって必要な検討を重ねる。また、残りの対象者、約20名のCAVI値測定を進め、既に研究チームで保有している母体血中脂肪酸構成比率との関係性について、探索的な解析を行う方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年3月末の春休み期間中、新型コロナ感染症流行状況がやや落ち着いた時期に、対面での調査を実施したところ、計画より半年ほど早く、全体の約8割の子どものCAVI測定を完了することが出来たことから、当初の計画以上に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
残りの対象者(約20名)に対するCAVI測定を実施し、データベースを整理する。 既に研究チームで保有している母体血中脂肪酸構成比率との関係性について、探索的な解析を行うとともに、関連課題(スタート支援)で測定した血圧の結果と併せて、論文化の方向性を検討していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症流行のため、各種学会がオンライン開催となったため、旅費等の予算を使用しなかったため。
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Research Products
(3 results)