2022 Fiscal Year Research-status Report
COVID-19感染拡大が身体活動量およびサルコペニア・フレイルに及ぼす影響
Project/Area Number |
21K17310
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
山上 優紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90823956)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / 身体活動 / アクチグラフ / サルコペニア / フレイル / 疫学 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の感染拡大により人々の身体活動低下とそれに伴うサルコペニア・フレイルの増加が危惧される。本研究の目的は、コホート研究の参加者のCOVID-19感染拡大による身体活動の変化とサルコペニア・フレイルの新規発症を明らかにすること、感染拡大の健康影響を受けやすい対象特性を明らかにすることである。さらに感染拡大前にベースライン調査を行った700名に客観的身体活動の再測定を行い、詳細な身体活動の変化と疾病罹患との関係を分析する。研究開始時のCOVID-19の感染拡大状況を踏まえて会場調査を郵送調査へ切り替え、アクチグラフによる客観的身体活動およびサルコペニア・フレイルの新規発症を調査することとした。 令和4年度は前年度に引き続き郵送調査によるデータ収集を行い、年度末までに全ての参加者のデータ収集が完了した。当初に予定していた700名を大幅に上回る1548名の参加希望があり、申込後キャンセル・機器紛失等を除いた最終データ取得者数は1492名であった。 COVID-19の感染拡大で健診や調査の中止が相次ぐ中において感染リスクを最小化した方法による調査を行い、当初の予定より多くの対象者から客観的な身体活動やサルコペニア・フレイルの新規罹患などの貴重なデータを取得できた。令和5年度は残る対象者のデータ入力と分析を行い、COVID-19の感染拡大による身体活動の変化とサルコペニア・フレイルの新規発症を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の感染拡大状況を踏まえて会場調査を郵送調査へ切り替えたが、予定していた人数(700人)を大幅に超える1548名の申し込みがあり、計1492名の客観的身体活動およびサルコペニア・フレイルの新規罹患データが集まった。 今年度は残る対象者のデータ入力を行い、全対象者のデータを用いて本分析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は残る対象者のデータ入力を行い、全対象者のデータを用いてCOVID-19の感染拡大による身体活動の変化とサルコペニア・フレイルの新規発症を明らかにする。
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Causes of Carryover |
次年度はデータ入力のための人件費や研究結果を発表するための旅行費、論文投稿費、オープンアクセス費用などにあてる。
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