2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and verification of new application for home blood pressure measurement by standard method and diagnosis of hypertension
Project/Area Number |
21K17313
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
辰巳 友佳子 帝京大学, 医学部, 講師 (00757685)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家庭血圧測定 / スマートフォンアプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
<家庭血圧アプリの開発>高血圧未治療でかつ健康診断で高値血圧以上であった成人を対象にしたiOSの家庭血圧測定アプリを開発した。このアプリは、高血圧治療ガイドラインに従って、測定期間を設定でき、標準的測定方法の説明動画が含まれ、測定した家庭血圧を入力することで家庭高血圧の判定を出す。判定とともにサマリーも表示されるため、使用者が医療機関を受診した際に、医師に自身の血圧を説明することを容易にする。 <家庭血圧アプリの検証>アプリを研究者間でブラッシュアップし、アップルストアにリリースする過程でアップルからの修正指示への対応などに期間を要した。また、アップルからの修正指示の中で、各使用者にログインIDとパスワードを付与せよという内容があり、広くアプリを配布することが難しくなった。当初予定していたアプリ検証の研究計画を修正する必要が生じたため、検証のための研究が遅れたが、2023年度末に職域の健康診断会場で検証研究を実施することができ、現在集計を行っている。この検証ではアプリ配布の機会についての問題も見出すことができ、健康診断会場で個別に説明して配布するよりも、後日に対象者を集め、一度に説明し、その場でアプリをインストールしてもらうという方法のほうが良いと考えられた。今後もアプリ配布方法を含めて検討を進めていく予定である。 <観察研究>職域集団の健康診断結果を用いて観察研究を行い、現在論文投稿中である。結果、高血圧治療を開始して1年未満の期間では家庭血圧をほぼ毎日測定している者の方は、それ以外の者と比較して健康診断時血圧がコントロール良好である割合が高い傾向がみられた。この研究により、家庭血圧測定の重要性が再確認され、高血圧治療の中でも特に測定すべき時期を明らかにすることができた。
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