2021 Fiscal Year Research-status Report
低体温症において血小板が活性化される真の意義 -生理学的機能解析と生体への影響-
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21K17328
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
堀岡 希衣 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (20897730)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 低体温症 / 血小板 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス低体温症モデルの脾臓内血小板を電子顕微鏡で観察すると、血小板内のopen canalicular systemの開存や顆粒の消失が確認され、血小板から各種因子が放出されていることが確認された。また、これらのマウスの脾臓および末梢血液から血小板を分離しmRNAを抽出して、cDNAマイクロアレイによる網羅的発現解析を行った。その結果、脾臓の血小板は低体温に伴って、血液凝固機能と組織修復機能に関連するタンパク質をコードするmRNAを放出することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度で実施予定であった活性化血小板由来RNAの発現解析を遂行でき、関連する生物学的現象を推察することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の研究成果から、血液凝固機能と組織修復機能に焦点を当てて解析を進める予定である。活性化血小板から放出された血小板由来小胞を抽出して、小胞内に含まれる因子を特定する。また、血小板由来小胞が血液凝固機能と組織修復機能に関与するかを培養細胞実験などで検討する。
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Causes of Carryover |
購入予定であった試薬について、納品期日が遅く、今年度の予算で購入することができなかったため。
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Research Products
(10 results)