2021 Fiscal Year Research-status Report
組織アウトカムを高める変革型リーダーシップ・フォロワーシップ協働モデル開発と検証
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21K17338
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小玉 淑巨 北里大学, 看護学部, 准教授 (00803230)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 変革型リーダーシップ / フォロワーシップ / 看護部長 / 看護師長 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨今の厳しい医療環境において、看護職の離職防止や看護の質の向上など組織アウトカムを高めるためには、看護部長のリーダーシップのみならず、部下である看護師長のフォロワーシップが重要と予測される。本研究は、組織アウトカムの向上に看護部長の変革型リーダーシップと看護師長のフォロワーシップが影響するのかを検証することを目的とし、下記の研究を計画している。 ①組織アウトカムを高める看護師長のフォロワーシップに関する概念の創出およびこれらを測定する尺度の開発 ②組織アウトカムに看護部長の変革型リーダーシップと看護師長のフォロワーシップの関連の量的調査 2021年度組織アウトカムを高める看護師長のフォロワーシップに関する概念の創出の予備調査のために、フォロワーシップに関する国内外の文献レビューを行った。医中誌、PubMed、CINAHL、Embaseを使用し検索を行った。レビューの結果、実証研究が少ないことや、単施設での調査が多いこと、非管理者であるスタッフを対象とした研究が多いこと、などの特徴が明らかとなった。実証研究において、使用されているフォロワーシップ測定尺度については、一般的なフォロワーシップの特徴を測定することは可能と考えるが、保健医療分野、特に看護職に適応できるのかについては疑問が残った。看護職であり、さらに中間管理職に特徴的なフォロワーシップの構成要素について明かにするためには、インタビューを実施していく必要があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大による他の業務の増大により研究時間の確保が困難であったため、文献レビューの実施が予定よりも遅くなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、以下のように研究を進めていく予定である。 1.今回の文献レビューをもとにインタビューガイドを作成し、インタビューを実施していく 2.インタビューの実施に際し、倫理審査書類の準備を行う 3.インタビューの結果をもとに看護師長のフォロワーシップの概念を創造していく 4.フォロワーシップの尺度の開発を行う 5.質問紙調査を実施する
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Causes of Carryover |
予算区分に変更が生じた理由として、消耗品としてパソコンを購入しようと計画していたが、想定よりもパソコンが高価であったため、消耗品ではなく設備備品としての扱いに変更となったため。
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