2022 Fiscal Year Research-status Report
組織アウトカムを高める変革型リーダーシップ・フォロワーシップ協働モデル開発と検証
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21K17338
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小玉 淑巨 北里大学, 看護学部, 准教授 (00803230)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 看護管理者 / フォロワーシップ / 組織アウトカム |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、組織運営には、リーダーシップのみならずフォロワーシップが重要と言われている。しかしながら、国外を含め、医療界ではフォロワーシップに関する研究は希少である。そこで本研究は、組織アウトカムの向上に看護部長の変革型リーダーシップと看護師長のフォロワーシップが影響するのかを検証することを目的とする。具体的には、組織アウトカムを高める看護師長のフォロワーシップに関する概念の創出およびこれらを測定する尺度の開発を行い、組織アウトカムに看護部長の変革型リーダーシップと看護師長のフォロワーシップが影響していることを横断調査によって明らかにする。 2022年度は当初以下のような予定であった。 ・2021年度に行った文献レビューを元にインタビューガイドを作成する予定であった。しかし、2021年度の文献レビューの結果では、文献数がかなり少なかったため、インタビューガイドを作成することが不可能であった。そのため、検索エンジンを追加し、PscycoInfro を追加して、文献レビューを再度行った。結果として、博士論文についても入手可能となった。今回の文献レビューに含まれたのは12件(4件が博士論文)であった。量的研究10件(1件尺度開発)、質的研究1件、混合研究1件であり、日本を対象とした研究は質的研究の1件のみであった。使用されていた尺度は、Kelly(1992)が開発した尺度であり、尺度開発の論文もKelly(1992)の尺度の短縮版の作成であったことが明かとなった。 2023年度は。2022年度の文献レビューを結果をもとに、インタビューガイドを作成する予定である。また、予定がかなり遅れているため今年度中に倫理申請を行い、インタビューを実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビューガイドを作成するための文献検討に時間を要し、再度文献検討をし直したことが研究が遅れた原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はインタビューガイドを作成し、看護管理者へのインタビュー実施のための倫理審査書類の作成を行う。また、今年度中にインタビューを終了させる予定である。
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Causes of Carryover |
計画よりも研究が遅延していることにより、国内での学会発表が少なくなったこと、謝金を使用しなかったことが影響している。
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