2021 Fiscal Year Research-status Report
がん患者と看護師の関係を基盤とした死にまつわる対話促進教育プログラムの開発と評価
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21K17355
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
京田 亜由美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (00803751)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | がん看護 / 終末期 / 生と死 / コミュニケーション / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一般看護師を対象とした、終末期がん患者と看護師の信頼関係を基盤とした死にまつわる対話促進教育プログラムの開発と評価を目的としている。2021年度は教育プログラムの開発を計画していた。そのために、(1)システマティックレビューによる対話促進プログラムのための要素の抽出、(2)質的帰納的研究による教育プログラムの修正を行う予定であった。 (1)システマティックレビューでは、「終末期がん患者」「死生観」等のキーワードを用いてPubMed、CINAHL、EMBASE、医学中央雑誌を検索し、2010年~2022年5月に発表された英語・日本語論文より51件を分析した。この結果、5つの要素が明らかとなった。研究結果を第40回日本看護科学学会学術集会で発表した。 (2)質的帰納的研究では、臨床でのがん看護および患者と看護師のコミュニケーション教育の現状と課題を明らかにするために、関東甲信越地区の病院に勤務するがん看護専門看護師に説明を行い、12名より同意と事前調査票への回答を得た。この結果、がん診療連携拠点病院や推進病院であっても、がん看護やコミュニケーション教育は充実しているとは言えず、効果的、効率的な教育プログラムへの修正が必要と考えられた。現在、フォーカスグループインタビューを実施中であり、より具体的な現状と課題の抽出と教育プログラムの修正案を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質的帰納的研究への参加協力依頼とインタビュー日程の調整にやや難航したため、当初予定より遅れが生じている。研究協力者を増やし、インタビュー環境を改善させることで対応中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者を3名追加し、質的帰納的研究および、教育プログラム開発を推進させていく。
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Causes of Carryover |
質的帰納的研究が実施中のためプログラムの修正への専門家の助言への謝金および研究補助への人件費が未使用のため。また、国内学会がオンライン形式もしくはコロナ禍のため会場参加が困難となり旅費が不要となったため。次年度の質的帰納的研究実施及び教育プログラム修正への専門家の謝金、システマティックレビューの研究結果公表のための論文投稿費として使用予定である。
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