2022 Fiscal Year Research-status Report
一般病棟における身体拘束最小化を意図した看護実践の考案と考案した実践の評価
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21K17366
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
桐山 啓一郎 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40790960)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 一般病棟 / 身体拘束最小化 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は当初の計画通り、一般病棟で身体拘束を実施した経験を有する看護師の葛藤の内実を明らかにするためのインタビュー調査を実施した。 本調査は2021年度から2022年度にかけて実施する予定であり、準備をしていたが、新型コロナウイルス感染症流行により、病院に所属する看護師への調査が難しい状況があった。 そのため研究に協力していただける病院の看護管理者等と調整し、実施のタイミングを慎重に見極めた。内容が身体拘束に関連しており、可能な限り対面面接での調査を検討したが、やむを得ずリモートによる面接を実施したケースが複数存在した。 最終的に、2022年度末までに予定数(30例)のインタビューを終えた。インタビューは看護師の経験年数により3段階に区分して実施した。 一方、調査のタイミングを検討していた都合で、インタビュー調査が3月末に終了した。結果、当該年度内に分析を終えることは難しかった。年度内に分析まで終える予定であったが、次年度早々に分析する予定である。分析手法としては、インタビューを逐語録におこし、複数の研究者で検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度末までに一般病棟で身体拘束を実施した経験を有する看護師にインタビューを行い、分析する予定であったが、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、インタビュー実施が遅れた。インタビューは実施できたが、年度末に終了したため、分析が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度のできるだけ早い時期にインタビューの分析を行い、成果を明らかにする。その後は、明らかにした成果を基に、3年程度をかけて一般病棟における身体拘束最小化の方策を検討し、実施する予定である。
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Causes of Carryover |
データ分析のための逐語録作成を業者に依頼予定であったが、年度末にインタビューを終え、年度内に依頼することができないなどの研究計画の遅延が生じたため、2023年度にデータ分析を行うことになった。分析にあたり、テープ起こしなどの人件費を使用する予定である。また、旅費は、分析後の成果発表に使用するほか、一般病棟における身体拘束最小化の方策を高度実践家と検討する際に使用する。
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