2023 Fiscal Year Research-status Report
進行がん高齢患者の最期を迎える場に対する意思決定支援モデルの導入による効果の検証
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21K17367
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
南口 陽子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (00316051)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 進行がん / 高齢者 / 家族 / 最期を迎える場 / 意思決定支援 / 支援体制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「最期を迎える場に対する意思決定支援モデル」を臨床で適用するためにはどのような意思決定支援体制が必要かを明らかにするために、進行がん高齢患者の最期を迎える場に対する患者と家族の意思決定支援に関わる医療者の課題の明確化を行うことを目的としている。
2023年度はがん患者の終末期における意思決定を促進する介入に関する文献検討を行った。終末期のがん患者では、[緩和治療やケアの方法] や[病状悪化時の医療やケアの希望]の意思決定を促進する複数回の継続的な介入がなされており、患者の身体機能の変化や病状悪化に対する受け止めに合わせたタイミングを逃さない意思決定支援が重要であった。そして、意思決定を促進する介入の構成内容は、情報提供や症状マネジメント、心理的サポートなど多岐にわたっており、患者や家族の意思決定に対する促進要因や阻害要因のアセスメントに基づく介入が必要であった。さらに、終末期のがん患者の意思決定支援では、他職種との協働に向けた情報共有が不可欠であり、情報を共有する体制づくりが必要であることが明らかになった。
そこで、2024年度は、がん患者の最期を迎える場の意思決定に関わる医師、看護師(ジェネラリスト)、がん看護専門看護師などのうち、研究協力が得られたものを対象とした面接調査を実施予定である。面接内容は、進行がん高齢患者の最期を迎える場に対する患者と家族の意思決定支援における困難や支援体制を構築する上での課題となっていることとする。対象者は10~15名程度(3~5施設の医師3名、看護師12名程度)とし、対象者の選定基準は、がん患者の最期の最期を迎える場の意思決定に関わった経験があるもの、除外基準は、がん患者へのケアの経験が1年以内のものとする。そして、面接調査から明らかになった課題および文献検討をもとに、意思決定支援体制(原案)を作成する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
面接調査において、対象施設では病棟編成が繰り返しなされていることがデータに影響することからデータ収集時期を調整してきたが、今後は再開できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
文献検討の論文化と面接調査を並行して実施し、面接調査は2024年度中に終了する予定である。
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Causes of Carryover |
論文投稿とデータ収集が遅れていること、学術集会や研修等への参加方法をオンラインに変更したことが次年度使用額が生じた理由である。 2024年度は論文投稿費用、データ収集のための旅費や謝金が必要となる。
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Research Products
(1 results)