2023 Fiscal Year Research-status Report
関節リウマチ患者の電話相談に対応する看護師への支援体制の構築
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21K17380
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
房間 美恵 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (70852763)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 電話相談 / 関節リウマチ / 不安 / 看護師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師の資格をもつ外来看護師への関節リウマチ(RA)患者からの電話相談についてのインタビュー調査の結果をもとに電話相談の現状に関する質問紙を作成し、所属施設の研究倫理委員会にて承認を得た。その後、リウマチ診療に携わる外来看護師を対象にWeb調査を実施し、170名の看護師から回答を得た。有効回答数は142名(84%)であった。 相談内容としては、予約の変更、RAの症状、感染徴候、薬の服用の可否などの頻度が高かった。また相談の中で看護師が最も返答できると答えた内容としては、自己注射のデバイスの説明や手技と予約の変更であった。 さらにリウマチケア看護師の資格の有無による看護師の返答の相違について比較を行った。傾向スコア法で、資格あり群と資格なし群ではそれぞれ26名がマッチングされ、患者からの電話相談に対する看護師による返答の実施の可否に関して15項目中13項目で有意差が認められた(p<0.001)。有意差の認められなかった2項目は予約の変更(p=0.150)と自己注射実施の可否(p=0.078)であった。電話相談対応に関連した設問の「電話相談を受ける時の不安」については両群ともに有意差はなかった(p=0.342)。資格あり群では、患者からの電話相談内容に対応する知識はあるものの、患者から電話相談を受ける時に資格の有無にかかわらず不安を持っていることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に実施予定であった外来看護師を対象とした量的研究を2023年度に実施、質問紙の作成、倫理審査に時間を要しデータ収集に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に、全体の分析を完了し、関連学会にて発表および学術論文作成・投稿予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集を終え、分析を実施しているところである。今後、研究成果を関連する学会にて発表予定で抄録を作成しているところであり、学会参加費や英文校正等に使用予定である。
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Research Products
(1 results)