2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢進行がん患者に対するQOL向上を目指したACPプログラムの構築
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21K17381
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
門脇 緑 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, センター病院, 乳腺・腫瘍内科 特任研究員 (40882410)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アドバンスケアプランニング / 高齢者 / がん看護 / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、急増している高齢がん患者に対して適切な医療・ケアが実現することを目的に、高齢者の特徴に配慮した視覚的資材を多用した理解しやすいACPプログラムを開発し、その有効性を検証することにある。1: 高齢進行がん患者に対するACPプログラムに関する文献検討高齢進行がん患者を対象としたACPに関する質的研究や介入研究について文献を実施した。治療や今後のことを話し合う面談で尋ねたい質問/尋ねられたことのある質問、治療や今後のことを話し合う面談で患者・家族にとって重要だと思うことについてアイテムプールを作成した。さらに、先行研究で用いられたQPLから高齢がん患者を対象にしたQPLを用いたACPプログラムの原案を作成した。今後、作成した原案を当事者および医療従事者を対象に内容妥当性、表面的妥当性の検証を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属変更に伴い、予定通りのエフォートを配分できなかったために研究プロトコル作成・倫理審査が進められていない状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
フィールドを変更したうえで関係者との調整、対象選定を検討しながら研究計画を検討していく必要がある。
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Causes of Carryover |
文献検討と半構成的面接により抽出したアイテムプールを用いて作成したQPLを用いたACPプログラムについて当事者および医療従事者を対象に妥当性検証試験試験を実施しる。質的記述的に分析し、視覚的資材を多用した高齢者用QPL資材を作成する。高齢がん患者を対象に作成したQPL資材の表面的妥当性・内容的妥当性を確認する。さらに、高齢進行がん患者に対するQOL向上に向けたACPプログラムを用いた介入研究を70歳以上の高齢進行がん患者20例を対象に実施する。
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