2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K17390
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
田幡 純子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (40710041)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子育て支援 / 祖母 / 疲労感 / 生活の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、育児支援をする祖母の疲労を測定し、疲労と生活の質の関連を明らかにすることである。疲労と生活の質の関連を明らかにすることで、支援者として活躍する祖母自身の生涯発達への支援をする際の基礎資料となりうる。 子育て期間、特に産褥期から生後3ヶ月頃までの期間では、家庭内での支援が主となり、家事・育児を乗り切るために、祖母は子育ての支援者として活用されている。孫への育児支援をすることは、祖母世代の女性にとって精神的健康に関し両価性な影響を与え、身体的健康への影響について心身の疲労が複数語られている。加えて、子育て支援をすることによって、祖母自身が生活の質とは何かに向き合い、自らその価値を見出すといわれている。しかし、子育て支援をする祖母の疲労と生活の質の関連は明らかではない。 これまでに子育て支援の中で生じる疲労を測定する尺度はなく、祖母の疲労を適切に評価することが困難であったことから、研究代表者は生後3ヶ月以内の孫への子育て支援をする祖母の疲労に特化した「祖母用育児支援疲労感尺度」の開発をし、祖母の疲労に対する評価を行ってきた。その研究を基に本研究に取り組んでいる。 2021年度は、文献検討や学術集会からの情報収集により調査項目について検討し、調査票内容、研究方法を精錬させることに取り組んだ。また、倫理審査に向けた準備として、倫理研修の受講をした。一方、本研究の基礎資料とするため、2020年度に行った「祖母用育児支援疲労感尺度」を用いた祖母の疲労に対する評価の公表に向け、学術集会での発表並びに投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
スーパーバイズを受けるためウィメンズヘルスの専門家に依頼をしているところで日程調整が難航していることや、予定より文献検討やその検討結果を踏まえた質問紙作成に時間を要していること、倫理審査の受審に先行して必要な研修の受講や、先行研究の公表を優先したことから、予定していた研究実施に必要な書類の完成には至っていないため、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、研究実施に必要な書類を完成させる。その後、web調査に向けた調査会社の選定、web調査用画面作成、パネル利用等web調査に向けた手続きを行う。また、既存のQOL尺度の使用許可を得る。倫理審査を受審し承認を得たうえで調査を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
学術集会がweb開催となったこと、スーパーバイズを受ける予定の専門家と日程調整が難航し今年度は実現しなかったため旅費や謝金が発生しなかったこと。予定していたPCの購入について当該機種の販売が終了しており、新機種に関しては2022年モデルのほうが上位のCPU搭載となることから購入時期を次年度にしたことが次年度使用額が生じた理由である。 次年度は、専門家よりスーパーバイズを受ける予定のため謝金の発生が生じる。また、PCの購入、統計ソフトの購入を予定している。また、調査実施に向けた倫理審査受審料、web調査費、QOL尺度使用料が必要である。
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