2022 Fiscal Year Research-status Report
若年者のアクセシビリティを高める効果的な性の健康支援のあり方に関する研究
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21K17392
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
藏本 直子 金城学院大学, 看護学部, 准教授 (40377677)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 妊娠不安 / 性の問題 / 性の健康支援 / 若年者 / ICTツール |
Outline of Annual Research Achievements |
次世代育成は、少子社会である我が国の最重要課題である。近年、若年者の予期しない妊娠による人工妊娠中絶や、若年出産を背景とする子ども虐待が深刻になっている。さらにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に起因した性犯罪に巻き込まれるケースも増加しており、性に関する健康支援の重要性が増している。妊娠相談は多くの自治体で実施されているが、若年者の抱える背景やニーズに合わせた効果的な支援が行われているか十分検証されていない。また SNS等の多様なコミュニケーション方法を活用した具体的な支援方法は明らかにされていない。そこで、本研究は、若年者の予期しない妊娠や性に関する問題・不安に対する適切な支援システムを構築するために、若年者のアクセシビリティを高める相談支援方法を検討するとともに、若年者のニーズに合わせたICTツール(SNSやメール等)活用による効果的な性の健康支援のあり方を明らかにすることを目的とする。 具体的には、第1段階として、若年者の性行動や性の問題に対するニーズやアクセシビリティを明らかにし、若年者のアクセシビリティを高める相談支援方法を検討する。次に、第2段階として、妊娠相談所におけるICT活用状況と多様なコミュニケーション方法による支援の実態を調査する。第3段階として、ICTを活用した各相談における具体的な支援方法及び内容、留意点を質的に明らかにし、若年者のニーズに合わせたICTツール活用による効果的な性の健康支援のあり方を検討する。 2022年度は、第1段階の若年者の性行動及び性の問題に関する調査を実施した。16~22歳の未婚女性3,000名に対してデータ収集し、その結果を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の見直しと所属大学の研究倫理審査委員会での承認までに時間を要したため、第1段階の研究開始がやや遅れた。現在、全国調査の解析が終わり、成果発表のために準備しているところである。また、並行して第2段階の調査準備を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は全国調査の結果を集計し解析を行った。得られた成果を関連学会で発表するために論文執筆を進める予定である。さらに、第2段階の調査準備として、文献レビューを実施し、調査票の作成、調査実施施設の選定を行い、所属大学の研究倫理審査委員会に申請する予定である。引き続き、計画案に基づき、研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
計画がやや遅れていることから、第2段階の調査のための費用を次年度に繰り越すことになった。2023年度は、質問紙調査実施のための費用として、印刷費や封筒等の消耗品費、切手等の通信費、資料・データ整理の人件費等が必要となる。また、成果発表のための旅費や投稿に係る費用が発生する予定である。
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