2021 Fiscal Year Research-status Report
Formation process of disease concept in children with congenital heart disease
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21K17399
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
遠藤 晋作 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (60750883)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / 病気概念 / 自己概念 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は先天性心疾患をもつ子どもの病気概念の形成プロセスを明らかにすることを目的とし、医療者だけでなく母親や家族など子どもの周囲の人が、子どもと関わりを持つ上での指標を得ることに意義がある。 本課題へ直結する研究成果として、学会発表として「先天性心疾患をもつ学童の社会適応能力が母親による病気説明の実施基準に与える影響-医学的知識の説明に焦点を当てて-」を第68回日本小児保健協会学術集会にて発表、さらに学術論文として「先天性心疾患をもつ学童期までの子どもに対する病気説明における母親の情報認識プロセス」が日本小児看護学会誌第30巻に掲載された。これらにおいて検討した「病気説明」は子どもの病気概念の形成過程に大きく寄与し、今後行う調査や分析を行う上で重要な根拠となる。 また、第68回日本小児保健協会学術集会、および日本小児看護学会第31回学術集会の2つの学術集会に参加した他、国内外の文献検討を行い、研究の動向を探るとともに、研究課題をより有益かつ具体的なものとするための検討を行った。現在までの検討の結果、病気概念形成は子どもの自己形成形成に寄与していることが予測でき、先天性心疾患をもった子どもの発達課題に影響を与えるより包括的な概念として検討をする必要性が示唆されている。 合わせて、中学生以降の対象も含めたより適切な研究対象者の設定や、リサーチクエスチョンに対するより適切な調査内容について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画時の研究対象者を中学生と設定していたため、より効果的なインタビューを実施することと、倫理的な配慮から調査・研究方法の設定に検討を要している。 また新型コロナウイルスの情勢を受け、調査の実施方法にも検討を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を進め、倫理審査と研究協力依頼の手続きを取り、調査を開始していく。また関連課題の学会発表、論文投稿を進めるとともに、令和3年度に実施した文献検討の内容を学会誌へ投稿し、知見を周知していく。
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Causes of Carryover |
研究で使用するパソコンなどの設備に使用する予定であったが、これらの使用が計画の進行状況により、令和4年度以降となったことが主な原因である。令和4年度には予定されていた設備用に資金を使用するとともに、調査関連費用、分析ソフトの購入等へ使用していく。
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Research Products
(2 results)