2022 Fiscal Year Research-status Report
Formation process of disease concept in children with congenital heart disease
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21K17399
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
遠藤 晋作 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60750883)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / 病気概念 / 自己概念 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は本課題へ直結する研究成果として、「先天性心疾患児の社会適応スキルとその関連要因の検討」を学会発表した。この中で学童期を通じて先天性疾患児は社会適応スキルの発達を健常児同様に経ていたこと、その一方で高学年児においては、内服薬や外来通院頻度といった疾患に関連する要因が言語スキルに関連していることが明らかになった。また学会論文として「The association between the social adaptive skills of school-aged children with congenital heart disease and mothers' decision factors for providing disease explanations in Japan: a cross-sectional study」が掲載された。この中では母親が子どもに病気説明を行う際の決定要因は、母親の説明能力、子どもの説明への受容能力、説明に対する子どもの興味とリテラシーであること、言語スキルと社会生活スキルは子どもの説明への受容能力と有意に関連し、言語スキルと日常生活スキルは説明に対する子どもの興味とリテラシーと有意に関連することが示された。これらの成果から、先天性心疾患をもつ子どもの社会適応能力は疾患との関連性を示しつつも維持され、さらに病気概念形成に大きく影響を与える母親からの病気説明に関連することが示唆された。これは今回の研究計画を進行していくにあたり、非常に有効な要素になり得ると考えられる。 また今年度までに行った文献検討から、病気概念形成はその先で子どもの自己概念形成に寄与することが予測できている。さらに思春期から青年期にかけての自己概念形成においては、【家族の中の自己】【社会の中の自己】【病気をもった自己】という3つのテーマを導き出すに至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度までの新型コロナウイルス情勢を受け、調査の内容や実施方法にも検討を要していた。文献検討については学会発表の準備および論文投稿の準備を進め、その内容を踏まえた調査計画を現在作成している。当初予定していた中学生への調査からは対象の年齢を引き上げることを検討しているが、その他にも倫理的な配慮を含め、またより意義のあるインタビュー調査が行うことができるように方法を検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を進め、倫理審査と研究協力依頼の手続きを取り、調査を開始していく。また成果として文献検討の学会発表および論文投稿を進め、より研究課題にとって意義のある調査研究とできるように図っていく。また調査依頼先との連携を強化し、より円滑な調査運営に努める。
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Causes of Carryover |
経費使用金額の関係上、残金として少額残ったため、令和5年度の経費に追加して使用する。
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Research Products
(2 results)