2021 Fiscal Year Research-status Report
あなたらしい陣痛緩和法(無痛分娩)の意思決定エイド:Web相談システムの検証
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21K17401
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
宍戸 恵理 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (00881450)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 意思決定支援 / 無痛分娩 / 自然分娩 / ディシジョンエイド / 周産期 / 妊婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の研究計画は、第1版の意思決定エイドの情報の最新化、新しいトピックを追加しWeb版を作成することであった。第1版エイドは自然分娩と無痛分娩の分娩転帰に重きを置いていたため、出生後の児の状態や授乳の状況、産後のメンタルヘルスへの影響など、妊婦のニーズや社会的関心の高い情報が少なく、両者を統合した新たなエイドの必要性について検討した。当初の予定通り2021年度は、網羅的な文献検討を行い、第2版エイド試作版を作成して、研究計画書を倫理審査委員会の承認を得た。このうち、医師2名、助産師3名より回答を得て、第2版エイドの表面妥当性(体裁や分かりやすさなど)と内容適切性について確認した。 また、作成した意思決定エイド(あなたらしい産痛を和らげる方法を求めて ~これから出産を迎えられる方が 自然分娩、無痛分娩を納得して決めるために~)は、日本語版(https://www.healthliteracy.jp/decisionaid/decision/post-3.html)だけでなく、英語版(Finding a Way to Relieve Delivery Pain That is Right for You )も作成し、オタワの意思決定エイドのサイトに掲載され(https://decisionaid.ohri.ca/AZsumm.php?ID=1992)、国内外の妊婦さんや医療者がみることが可能になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年度に行う予定であった研究は、研究計画書を立案し、データ収集・分析を終えた。また、意思決定エイドは、日本語版だけでなく、英語版も作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に分析を完了した意思決定エイド第2版の表面妥当性の結果を、学会発表する予定である。本年度は第63回母性衛生学会(神戸開催)および、第11回International Shared Decision Making conference(Denmark Kolding開催)にて成果発表をすることが決まっている。この学会は、意思決定を研究している世界中の研究者が集まり議論する場所であり、成果発表と交流をはかる。また、論文は、第1版が英語で公表した為、英文誌への投稿を予定している。本年度以降は、成果公表のツールとして新しくホームページの開設を行う。研究に参加している妊婦が閲覧できる専用ホームページとする。
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Causes of Carryover |
2022年度にデンマークおよび国内の学会にて成果発表をすることになったため、旅費の確保が必要となった。
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Research Products
(2 results)