2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a screening method for the progression of arteriosclerosis in patients with type 2 diabetes mellitus.
Project/Area Number |
21K17415
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
古谷 友希 獨協医科大学, 医学部, 研究生 (70897909)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / HbA1c / 下腿周径 / 動脈硬化 / ba-PWV |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病と生活習慣とは密接に関連しているため、生活習慣の変化が糖尿病患者のHbA1cにどのように影響したかを調査した。対象は川鶴プラザクリニック(川越市)を受診した糖尿病患者100名である。調査期間中にアンケートの解答を得られた95名をカルテより抽出し分析対象とした。生活の変化に関するアンケートは基礎情報として性別、年齢、身体活動量指標として1日の在宅時間、在宅勤務時間、運動量、睡眠時間、日光を浴びる時間、栄養指標として食事量、間食量それぞれにおける自粛期間中の変化を収集した。この他に医学的な情報として糖尿病の病型、外出自主期間の前後のHbA1c、体重を収取した。統計手法は生活の変化前後におけるHbA1c、体重の差を対応のあるt検定を用いて検討した。 アンケートの結果、勤務時間は「減少した」2%、「変わらない」88%、「増加した」9%、在宅時時間は「減少した」2%、「変わらない」53%、「増加した」45%、運動量は「減少した」36%、「変わらない」55%、「増加した」9%、日光を浴びる時間は「減少した」22%、「変わらない」71%、「増加した」7%、食事量は「減少した」13%、「変わらない」73%、「増加した」15%、間食量は「減少した」14%、「変わらない」68%、「増加した」18%、睡眠時間は「減少した」14%、「変わらない」77%、「増加した」9%であった。前後のHbA1cはそれぞれ7.06±0.75%と6.7±0.64%となり有意に低下した(p<0.001)。一方で体重は67.77±14.49kgと67.60±14.59kgとなり差はなかった(p=0.32)。 活動量が下がったとしても外食頻度も下がることでHbA1c%が低下することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
下腿周径やBMIがba-PWVに及ぼす影響を論文化しアクセプトされている。また、調査の範囲がT2DM患者の生活スタイルに関する評価にまで及んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
健常高齢者とT2DM患者とで下腿周径の値が動脈硬化に違う影響を与えていると仮説を立て、調査研究を実施し、結果を論文にまとめる。
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Causes of Carryover |
データ整理として謝金を計上していたが,依頼回数が少なかった。そのため,データ整理に充てる予定であった謝金分を翌年に繰り越した。また,英語論文についての校正費は今年度末までに投稿準備が完了しなかったため,計上しなかった。 次年度はCOVID-19の流行状況が落ち着いたため施設の許可が得られれば、施設を訪問してヒアリングを行いたいと考えており、そのための旅費および謝金としても使用することを計画している。また、これまでの調査結果を論文化する際に英文校正費用および雑誌投稿費用を合算し当該費用と同等の額になると見込んでいる。
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