2022 Fiscal Year Research-status Report
Effectiveness of new screening evaluation method for early diagnosis of Mild cognitive impairment
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21K17418
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
田丸 佳希 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (80712348)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知症 / スクリーニング検査 / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー型認知症の前段階としてMIld Cognitive Impairment(MCI)がある。MCIは健常高齢者と比べて顕著な症状が現れないことから、発見が遅れ、認知症へと移行するとされている。このMCIの段階は、早期発見・治療を行うことでその重症化を遅らせる効果や、昨今では健常な状態に戻せるという報告もされてきている。つまり、本研究では本研究では、MCIから認知症へ移行しないようする為には、早期発見が重要である。そこで、専門性がなくても簡便かつ識別感度の高いスクリーニングを作成することを目的に研究を行っている。 2021年度は、開発した新たなスクリーニング評価(Cognitive Composition Test:CCT)の実施に関する予備研究として、①MCI高齢者と健常高齢者の視線移動の能力の有無を検討した(田丸ら 2021)。さらに②高齢者の上肢巧緻動作の能力について検討(Tamaru 2021)し、共に問題なく実施可能であることを確認した。 2022年度は、臨床データの収集と解析を中心に進め、MCI高齢者と健常高齢者の判別能力の検討、またカットオフ値を算出した(Tamaru 2023)。これにより、CCTがスクリーニングとして有効であることが明らかとなった。 2023年度の最終年度は、これまでの研究データの解析をさらに進め、全国学会での発表を計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
昨年度はCOVID-19感染拡大の影響により、協力施設でのデータ収集が困難となったことから、急遽、協力施設を増やし対応した。社会的にも感染拡大が落ち着きをみせだしたことからデータ収集は円滑に進めることが出来た。なお、これまで収集できたデータをまとめ、国際科学雑誌に投稿し、掲載までに至ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
当初、MCIの新たなスクリーニング評価の名称としてTMCT(Trail Making Composition Test:TMCT)と定めていたが、テストの性質や読者がより理解しやすい名称として、Cognitive composition test(CCT)に名称を変更した。学会発表や国際論文への記載についてもCCTに統一する。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大に伴って学会発表の遠隔開催になったこと、また一部研究機材の購入が遅れている。
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