2023 Fiscal Year Research-status Report
人生の終末を生きる高齢者が最期まで本人主体で生きるための支援指針の実証的研究
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21K17425
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
宇佐美 利佳 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (10516850)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / エンド・オブ・ライフケア / アドバンス・ケア・プランニング / 意向 / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は人生の終末を生きる高齢者が、医療を受ける場面を意向確認のスタートとし、高齢者が最期まで自分らしく生きるための支援の指針とその実践手法を開発することを目的とする。 具体的には、先行研究で考案した「人生の終末にある高齢患者が自分らしく過ごすための継続的支援の指針」に基づいて、老性変化や病状悪化により入院している高齢者とその家族に対し、支援を実践し、指針を検証する。退院後に、高齢者とその家族に支援の評価として面接調査を行い、改善等が必要な内容を明らかにする。また、支援を行った看護師等に支援の評価と指針の評価として面接調査を行い、改善等が必要な内容を明らかにする。それらの結果から、人生の終末を生きる高齢者が最期まで自分らしく生きるための支援の指針の修正と実践手法を作成する。その後、前回とは異なる医療施設において、修正した指針に基づいて実践し、指針を検証する。退院後の高齢者とその家族、支援を行った看護師等に支援の評価として面接調査を行い、改善等が必要な内容を明らかにする。これらの結果から、修正した指針の内容を精錬し、人生の終末を生きる高齢者が最期まで自分らしく生きるための支援の指針と実践手法を開発する。 本年度は、フィールドとなる病院の地域包括ケア病棟である3病棟において、3名の高齢者と家族(各病棟1事例ずつ)に対して指針を用いて支援を実践した。退院後の面接調査は1名実施し、2名は現在調整中である。また、各病棟の取り組みは継続しており、現在対象選定中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、研究開始自体が遅れたことから研究が遅れている。指針を用いた支援の実践や退院後の面接調査に関しては、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、指針に基づいた実践を重ね、指針を検証し、指針の修正と実践手法を作成することを予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の感染拡大予防のため、医療施設における指針に基づいた支援の実践開始が遅れた影響で、研究が遅れており、指針に基づいた支援の実践や研究協力者への面接調査が完了できていないため、次年度使用額が生じた。指針に基づいた支援の実践や研究協力者への面接調査を実施するための費用として使用する。
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