2023 Fiscal Year Research-status Report
中小規模事業所における禁煙支援プログラムの開発ー企業規模間の健康格差是正に向けて
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21K17427
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Research Institution | Shumei University |
Principal Investigator |
二瓶 映美 秀明大学, 看護学部, 准教授 (90769671)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 中小規模事業所 / 中小企業 / 禁煙支援 / プログラム開発 / 健康格差 / 成人中期 / 男性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の成果は、本研究の先行研究である「The Development and Validation of a Scale to Understand Smoking Cessation Efforts Among Middle-Aged Male Workers(成人中期男性労働者の禁煙取組み状況把握尺度の開発および信頼性,妥当性の検証)」の投稿、出版に向けて大きく前進できたことである。本研究は、先行研究で明らかになった、「response to smoking cravings(喫煙欲求への対応状況)」「禁煙成功に伴う効果の実感(perceived benefits associated with successful smoking cessation)」「禁煙に対する前向きな認識(positive perception of smoking cessation)」の3因子をもとにしたプログラム開発を目指している。そこで、先行研究の受理、出版を優先することに方針を切り替えた。当初は和文での投稿を目指していたが、さらに先行研究である「成人中期男性労働者の禁煙成功に至った体験の特徴に関する研究」について、海外の論文での引用や海外の研究者からの問い合わせがあり、途中で英文での投稿に方針を切り替えた。年度内には投稿を終えることができた。(その後、2024年度の4月に受理、5月に出版された。) また、本研究に関連する研究として昨年度から着手し始めた、「20歳代男性が入職後に喫煙を開始し、喫煙が習慣化するプロセス」について、昨年度の研究を進める中で入職前に喫煙歴があり、入職時には禁煙していなかったが、入職後に再開したケースが多くみられたことから、「20歳代男性労働者が入職後,再喫煙し,習慣化するまでの体験」について明らかにし、日本公衆衛生看護学会にて学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
関連学会に参加するなどしたが、なかなかネットワークを広げることができなかった。このため、所属先の研究倫理委員会の年度内新規申請の締め切りである、1月上旬までに研究計画を具体化し、研究計画書を完成させることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
情報収集を続けていく中、2月にようやく禁煙関連の研究会に参加することができた。今後、研究会の中で研究協力や助言を得ることが期待できる。 また、5月から所属先の研究倫理委員会の新規申請が開始されるため、申請し、承認次第着手する。(申請済みである)
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Causes of Carryover |
研究実施に着手していなかったため、研究協力機関への出張のための旅費交通費や文書の郵送、印刷費用等が発生しなかった。 次年度は、研究実施にあたりこれらの費用が発生する見通しであり、成果について論文投稿にあたり、翻訳や出版にかかる経費なども発生する予定である。
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