2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of ACP model using electronic patient-reported outcome (ePRO) for home patients Patient-Reported Outcome
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21K17428
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
椿 美智博 北里大学, 看護学部, 助教 (40819702)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Advance Care Planning / 電子的患者情報アウトカム / 在宅医療 / End of Life care |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は研究計画に基づき、「研究結果の公表」「改良されたePRO型ACPモデルの継続導入」「ePRO型ACPモデルの検証」を行った。 研究結果の公表では、パイロット研究のにおいて明らかになった成果を国内および国外において学会発表を行った。プロトコール作成の基盤となったデータにおいては論文としてまとめており、投稿した論文は現在査読中である。 改良されたePRO型ACPモデルの継続導入では、昨年度に引き続きパイロット調査を経て作成したモデルを株式会社インテグリティ・ヘルスケアが提供するオンライン診療プログラムであるYaDocへ実装し、6つの往診クリニックで実践的に導入した。本研究の対象者スクリーニングはサプライズクエスチョンを用いて実施した。対象者には12カ月にわたりモデルを継続して導入し、2023年度内においてすべての対象者における継続導入を完了した。 ePRO型ACPモデルの検証では、介入群(モデルの導入)と対照群(従来通りの対応)を無作為に2群に分け、それぞれの患者と対応にあたった医療者を対象としてアンケート調査を行った。調査は1カ月・3か月・6か月・12カ月の4つのタイミングで縦断的に実施した。これらのデータはすでに収集を終えており、今後は解析を予定している。さらに、対象者が調査期間中に死亡した場合、その時点から3か月後に遺族調査を実施しており、これらのデータ収集は残り数例で終了予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者のリクルートが難渋したものの、従来の研究計画通り6施設の往診クリニックで本調査を開始することができた。2023年度では改良されたePRO型ACPモデルの導入完了およびアンケート調査を一部を除き終了することができ、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
ePRO型ACPモデルの有効性を検証するために、モデルの入力データおよびアンケート調査結果の解析に加え、研究結果の公表を進めていく。
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Causes of Carryover |
初年度に生じた新型コロナウイルス感染症による移動制限により研究対象施設である往診クリニックとの打ち合わせによる旅費および、会議室使用料の支払いがなくなった際の影響が残り、次年度使用額が生じた。 これらの費用は、次年度に予定している研究成果の論文化を進めていくにあたり、英文校正費ならびに投稿費用に利用したいと考えている。
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