2021 Fiscal Year Research-status Report
30歳代男性の生活習慣予防のための主体的な健康学習を促す学習教材の開発
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21K17435
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鈴木 悟子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (10780512)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生活習慣病予防 / 健康学習 / 学習教材 / 30歳代男性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、30歳代男性の生活習慣病予防の主体的取組みを促す学習教材の開発である。 自らの経験を語るライフストーリー法、経験学習理論、主体的・対話的な学習支援方法であるnstructional Designを学修教材の設計の基盤に置くことにより、一般的に保健医療職との接点の持ちにくい30歳代男性に対する支援に対して、新たな保健指導を提案するものである。特定健康診査・特定保健指導の対象前である30歳代男性への生活習慣病予防のための支援は必要性が示されながらも、まだ十分に確立されていない。働き盛りであり、子育て世代でもある30歳代への生活習慣病予防のための支援は、短時間で少ない回数での実施により、効果を上げることが期待される。ライフストーリーを用いて健康学習を促す学習教材の作成は、支援時間の確保が難しい状況や対面での面接が困難な状況下において、有効な支援につながるものと考えられる。 本研究では、30歳代男性の生活習慣病予防の主体的取組みを促す学習教材の開発を行う。ADDIEモデルを使用した健康学習の教材の開発により、ライフストーリーを用いた健康学習の生活習慣病予防に対する有効性を示し、健康学習の評価も含め、新たな保健指導の方法として精錬させる。そのために、本研究は、3つの研究から構成される。 今年度は、研究1に該当する文献検討によるADDIEモデルにおける分析の実施に取り組んだ。ADDIEモデルにおける分析の構成要素を参考にし、30歳代男性の生活習慣病予防に関する学習のニーズ、学習教材が対象とする認知的、情動的、運動技能的なゴールの決定、学習者の前提スキル、利用可能な時間と適切な媒体について文献検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、3つの研究のうち、研究1に該当する文献検討によるADDIEモデルにおける分析の実施を予定していた。 予定通り、ADDIEモデルにおける分析の構成要素を参考にし、30歳代男性の生活習慣病予防に関する学習のニーズ、学習教材が対象とする認知的、情動的、運動技能的なゴールの決定、学習者の前提スキル、利用可能な時間と適切な媒体について文献検討を行ったことからおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、今年度実施した文献検討の結果に基づき、学習教材の設計を行う。また2023年に予定されているインタビュー調査等に向けて調査地の選定、環境整備等に取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、参加予定の学会がオンラインでの開催となったこと等から、旅費の使用がなかった。今年度行った文献検討の成果を公表すること、インタビュー調査の準備等を行うことで、使用していく。
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