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2021 Fiscal Year Research-status Report

一般病院に入院した認知症高齢者の生活機能低下予防プログラム構築に向けた基礎研究

Research Project

Project/Area Number 21K17443
Research InstitutionKinjo University

Principal Investigator

久米 真代  金城大学, 看護学部, 准教授 (70438266)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords認知症高齢者 / 生活機能 / 一般病院
Outline of Annual Research Achievements

本研究の問いは、2つある。1つは身体疾患の治療のため入院した認知症高齢者の生活機能は、入院により本当に低下するのか。次に看護師は多忙な業務の中で認知症高齢者の生活機能低下を予防するためにどのような工夫を行い、どのような困難を抱えているかである。
認知症高齢者の数が増加の一途をたどっている現在、要介護認定をうける認知症高齢者の数を減らすことは、介護保険制度を維持していくうえで重要な課題である。しかし、身体疾患の治療のために入院すると、治療に伴う安静や身体的なつらさにより生活機能の低下速度は早まる。そして、低下した機能をもとの生活が送れるまでに取り戻すには多くの時間を要する。認知症高齢者ができるだけ長く住み慣れた地域で自立した生活を送るためには、入院による生活機能の変化の実態と看護の実態を明らかにし課題を検討していくことが喫緊の課題である。
令和3年度は、第一段階として、一般病院に入院した、認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅡ以上の高齢者を対象に、入院による認知機能、意欲、日常生活動作などの変化について実態調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大のため研究協力施設への依頼が進まず、データ収集が予定通りに進んでいない。この間、実態調査に先立ち在宅看護の有識者と調査項目の内容に関して討議を行った。また、日々認知症高齢者のケアを行っている認知症看護認定看護師からケアの中で感じる生活機能の変化について意見をもらった。さらに、文献レビューを再度行い、知見を深めると同時に、研究協力施設との調整を進め、調査実施に向けた準備を整えてきた。研究対象者の協力が得られ次第、調査を開始する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

令和3年度は、一般病院に入り認知症高齢者の生活機能の変化について実態調査を実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により、研究協力施設への業務負担に配慮した依頼のタイミングを考慮しているうちに、年度内に調査を開始できなかった。現在、研究協力施設への依頼を終え、研究対象者の協力を得られれば調査を開始するところである。
感染症予防対策を徹底しながら調査を進めることは可能であり、研究の目的達成と研究全体の遂行に関して大きな問題は生じていない。

Strategy for Future Research Activity

令和4年度は、研究協力施設を増やし、一般病院に入院した認知症高齢者の生活機能の変化についての調査を実施する。実施後、結果を分析し、まとめる。
結果は速やかに老年看護学関連の学会や学術雑誌において公表していく。

Causes of Carryover

令和3年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、調査を開始することができず、予定していた旅費、人件費などを使用することができなかった。令和4年度は調査を開始することが決定しているため、遅れを取り戻しながら計画通り使用していく予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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