2021 Fiscal Year Research-status Report
寒冷刺激に対する骨格筋応答を応用した筋萎縮予防法の探索
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21K17452
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
高木 領 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 特別研究員 (00801705)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨格筋適応 / カルシウムイオン / タンパク質合成 / アイシング |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢や疾病, 怪我などによる筋萎縮を予防することは社会的課題である. 本研究はその解決策として, 温度に着目した. 骨格筋を10℃以下まで冷却すると, 収縮を伴う細胞内カルシウムイオン濃度上昇が惹起される. 近年, 細胞内カルシウムイオン濃度上昇はタンパク質合成を促進し, 筋肥大に寄与することが明らかとなった. 本計画では, この冷却現象を経皮的な寒冷刺激で惹起できる条件を確立し, 筋タンパク質合成を促進するプロトコルを開発し, 筋萎縮予防や筋肥大促進の効果を明らかにする. これまでに冷却時間や回数によりタンパク質合成, 分解が変動することを確認している. 合成シグナルは単回介入よりも繰り返し介入で亢進し, 分解シグナルは時間が大きく影響する. 現在は骨格筋のタイプ毎の応答の違いや長期介入による筋適応を精査している. 骨格筋タイプ毎に冷却応答の温度帯が異なり, また応答の違いも明らかにしつつある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画している通りに近い進行状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
臨床応用に向けたデータ収集と検討を進めていく.
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Causes of Carryover |
プロトコルの選定に時間を費やし, 成果報告等に至らなかったため.
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