2022 Fiscal Year Research-status Report
手先特性に応じた生活動作のサイバーヒューマンモデルに関する研究
Project/Area Number |
21K17467
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Research Institution | The Hyogo Institute of Assistive Technology |
Principal Investigator |
高見 響 兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 研究員兼義肢装具士 (10784548)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 上肢特性 / サイバーヒューマンモデル / 筋電義手 / 福祉用具 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,高齢者や切断者の上肢運動を計測,分析しモデル化することで福祉用具の開発,ユニバーサルデザインに代表される誰もが使いやすい用具の開発,筋電義手の開発や環境調整ならびに必要な動作情報バンクの構築を目的とする.さらに,利用者の上肢の状況に応じた福祉用具や自助具の開発を効果的に行えるサイバーヒューマンモデルを開発することで,シミュレーションによる事前評価を踏まえ,体系的かつエビデンスを集積しながら役立つ福祉用具の実現を目標に開発を進める. 本研究では,1)上肢特性(握力が低下した手,3指可動筋電義手,能動義手など)の違いによる運動モデルの構築,2)上肢特性における日常生活の得意/苦手動作の分析,3)上肢特性を考慮したデジタルヒューマンモデルの構築,4)上肢特性を考慮したグリップ形状の改良や自助具の開発を行う. 二年度目は,MediaPipe(Googleが開発したオープンソースソフト)を用いて,肩関節,肘関節,手関節等の動きおよび角度変化を計測可能なシステムの構築を行った.構築したシステムを用いた確認実験を行い,システムの改良を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度と比べてコロナウイルス感染予防対策が緩和されたが,研究所への出入りの制限ならびに出張制限もあり,議論ならびに意見交換ができなかった.また,当初予定していた計測装置の購入が困難となったため,研究計画にはない新たな計測システムの構築を行っており,計画に遅延が生じた.予定していた被検者実験は次年度に繰り越しとした.
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染予防対策を行い,感染が小康状態の際に,対面での研究打ち合わせや被検者での実験を実施する.研究計画に従い,1)上肢特性の違いによる運動モデルの構築,2)上肢特性における日常生活の得意/苦手動作の分析を進める.
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Causes of Carryover |
コロナウイルスの影響により,旅費,学会参加,謝金の執行ができなかった.研究計画の変更に伴い,謝金,消耗品等の執行を次年度とした.
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