2021 Fiscal Year Research-status Report
Investigation into the Effect of Group Vestibular Rehabilitation for Chronic Vestibular Disorders
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21K17476
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
加藤 巧 目白大学, 保健医療学部, 客員研究員 (30897624)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 前庭リハビリテーション / 持続性知覚性姿勢誘発めまい / PPPD / 慢性めまい / 理学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は『PPPD患者を対象としたグループによる前庭リハビリおよび認知行動療法プログラムの有効性について検証を行うこと』であり、2021年度は①PPPD患者に対する慣れの訓練の有効性についての検証、②認知行動療法に基づく心理療法の相加効果についての検証、③グループリハビリテーションの有効性についての検証を、順次開始し、データを集積することを計画していた。 2021年度には、これらパイロット研究の介入群で用いられる介入プログラムの内容を策定し、その資料を作成した。パイロット研究①の慣れの訓練、およびパイロット研究③のグループによる前庭リハビリプログラムに関するパンフレットと動画の資料について作成が完了した。 パイロット研究②の認知行動療法に基づく心理療法の相加効果については、研究協力者による先行研究が進んでおり、先行データを学会にて発表予定である。このパイロット研究の介入群について、概ね良好な治療結果が認められており、主研究を実施する上で重要なデータとなっている。また、パイロット研究③のコントロール群である、PPPD患者に対する個別前庭リハビリについては、先行してデータが分析されており、研究協力者により学会等で発表された。本対照群と比較したグループによる前庭リハビリの介入群のデータと比較し、主研究で用いられる介入方法を選択する。 本研究は、患者を対象とする研究であるため、新型コロナウイルス感染症の影響から、本研究の計画は若干遅れているものの、2022年度はパイロット研究を継続して進めた後、主研究に取り掛かることを目的としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3つのパイロット研究について、先行データが取得でき、先行データの一部については学会にて発表できたものの、2021年度の計画であったこれらのパイロット研究のデータの分析および主研究の開始までは至らなかった。これは、本研究が患者を対象とする研究であるため、新型コロナウイルス感染症の影響から、計画よりもデータの集積が遅れたためと考えている。2022年度は、感染拡大を防止しながら、計画通りデータを取得し、本研究を遂行していくことを計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の初めには、パイロット研究①の「PPPD患者に対する慣れの訓練の有効性についての検証」およびパイロット研究③の介入群であるグループによる前庭リハビリのデータ分析について、進めていく計画である。年度の後半には、主研究に移行し、同時にパイロット研究の先行データについて学会にて発表できるよう計画を進めていく。
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Causes of Carryover |
初年度である2021年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、患者を対象として本研究を計画通り遂行することができず、支出額については差異が生じた。2022年度には、当初計画された本研究に関わる物品の購入等進めていくため、次年度使用額が支出される予定である。
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