• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

誤嚥性肺炎を既往に持つ高齢者の呼吸筋トレーニングの実施可能性と誤嚥の予防効果

Research Project

Project/Area Number 21K17479
Research InstitutionUniversity of Tokyo Health Sciences

Principal Investigator

山口 育子  東京医療学院大学, 保健医療学部, 准教授 (00645468)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords呼吸筋 / 誤嚥性肺炎 / 口腔機能 / 高齢者
Outline of Annual Research Achievements

誤嚥性肺炎を既往に持つ高齢者に対する呼吸筋トレーニング(RMT)の実施可能性と誤嚥の予防効果を検証することを目的として、研究①:高齢者のRMT実施時の口腔の状態を客観的評価、研究②:RMT介入期間中の有害事象の発生率や重症度、実施状況について調査し安全性や確実性について検証、研究③:①②の結果を踏まえてRMTによる口腔・嚥下機能、呼吸機能に対する効果検証、という流れで研究を計画している。
2023年度の研究実績は、2022年度に引き続き研究①と研究②の一部を遂行した。研究①は、デイケアに通う地域高齢者を対象に口腔機能、嚥下機能、呼吸機能、呼吸筋力の各種指標を測定し各データの関連性を検証する観察研究であり、特に、呼吸サルコペニアに該当する高齢者について口腔機能等を含め分析を行った。国内の学会で発表を行い、第33回呼吸ケア・リハビリテーション学会では医療の質特別賞を受賞した。同学会の学術誌に投稿するため論文執筆を進めている。また、研究②ではRMT実施時の安全性や確実性の検証のため、まずは若年者を対象としたパイロットスタディを計画し、大学の倫理審査会を通過したので測定を開始している。
今後については、研究②を高齢者で実施するとともに、研究③を遂行していく予定である。介入期間中の有害事象の発生率や重症度、プログラムの実施状況について検討する観察研究とする。有害事象はRMT実施中の呼吸困難や不整脈の出現、誤嚥の発生、介入期間中の口腔の異常、食事中の誤嚥などとし、プログラム実施状況の指標には継続率、完遂率、脱落の理由を調査する。そのうえで口腔・呼吸・嚥下機能を指標として誤嚥予防に対する効果を検証する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2021年度に予定していた研究①は、新型コロナウィルスCOVID-19の感染拡大による高齢者施設でのクラスター発生や感染対策のため、施設への訪問や測定がすべて中止されたことにより中断していた。2022年度は秋頃から測定の許可が出る予定となっていたが、高齢者施設に関しては感染対策のレベルは緩和せず、施設入所中の高齢者を対象とした測定は開始できなかった。しかし、対象をデイケアに通う地域在住の軽度要介護者に変更し、呼吸機能と口腔機能、嚥下機能の測定を実施した。2023年度は、COVID-19が5類に移行することで、測定対象施設や対象者を増やしていくことが可能と見込んでいたが、高齢者施設の感染状況には波があり、測定自体は進めにくい状況であった。よって、高齢者の測定に入る前に、基礎データとして対象を若年者としたパイロットスタディを進めている。

Strategy for Future Research Activity

2021年度の新型コロナ感染拡大の影響による研究①が中断していたが、2022、2023年度は対象者や測定方法を一部変更しながらであるが研究①と研究②の一部を進めることができた。
しかし、2021、2022年度で遅れた経緯もあり、2023年度で研究の完遂は困難であったため、研究期間を延長した。
2024年度は、複数施設での測定のため機材をそろえ、測定方法の確認や測定練習などの準備は整い、施設や測定協力者との調整も進めているため、研究①②の結果を踏まえ、研究③に進めていく予定である。

Causes of Carryover

研究が当初の予定より遅れているため、2023年度は対象施設を増やしてデータの収集や介入を行う予定である。そのため、測定のための訪問や、測定協力者への謝礼も必要になる。また、その結果を関連学会での発表や論文としてまとめていく予定であるため、旅費や論文掲載費が必要となる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 地域在住高齢者の呼吸サルコペニアと咳嗽力について~口腔機能を含めた評価~2023

    • Author(s)
      山口育子
    • Organizer
      第33回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術大会
  • [Presentation] 地域在住高齢者の呼吸サルコペニアに対する口 腔機能を含めた評価2023

    • Author(s)
      山口育子
    • Organizer
      第10回日本予防理学療法学会学術大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi