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2022 Fiscal Year Research-status Report

経頭蓋ランダムノイズ刺激が動的到達運動に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 21K17500
Research InstitutionTokyo Kasei University

Principal Investigator

岡部 拓大  東京家政大学, 健康科学部, 准教授 (90836719)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords動的到達運動 / ラテラリティ / 般化
Outline of Annual Research Achievements

リハビリテーションにおいて目標物に対する動的到達運動トレーニングの方法論は確立されていない.本年度は,目標物に対するリーチング運動の成功率を検証し,経頭蓋ランダムノイズ刺激(transcranial random noise stimulation: tRNS)による動的到達運動課題への効果検証するための基盤的知見を得た.
実験では健常成人を対象とした.研究デザインには前後比較デザインを用い,テストセッションを課題の難易度を調整したトレーニングセッションの前(事前テストセッション)と後(事後テストセッション)に実施した.その結果,事前テストセッションでは課題の累積成功数は早期に頭打ちになっていたが,事後テストセッションでは課題の累積成功数が時系列的に増加した.なお,難易度を調整したトレーニングセッション中には課題の累積成功数が持続的に増加した.本研究の結果,難易度を調整したトレーニングセッション後に動的到達運動の成績率が向上することが示唆された.また,tRNSによる動的到達運動の改善効果を検証するため,電気刺激装置によるtRNSと仮想現実空間内の動的目標物の提示のタイミングを同期するためのシステムを構築した.今年度の準備的実験では,約30 Hzの時間分解能で両者を同期できることを確認した.現在,動的到達運動課題中にtRNSの条件を統制できるか否かを検証中である.今年度までに得られた知見を基盤として,来年度はtRNSが動的到達課題の学習に及ぼす影響を検証する予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

動的到達運動に関する課題を構築するにあたってプログラムの考案と修正に時間を要したため,当該年度ではトレーニング効果やそのラテラリティ(左右特性)の検証までに留まった.今年度実施できなかった分を次年度で円滑に実施していき,計画的に進めていくよう準備していきたい.

Strategy for Future Research Activity

今年度,新型コロナウイルスの影響が残る中,研究協力機関とも連携し,感染予防に努めながら実験を実施することができた.また,VRを用いた研修等にも参加し,実験に関する技術の向上を図った.今年度,一部ではあるが実験を実施してきたノウハウを活かし,次年度は新型コロナウイルスの感染予防に努めながら,実験を円滑に実施し,計画的に研究課題に取り組んでいきたい.

Causes of Carryover

今年度は課題の構築に時間を要し,tRNSを用いた実験まで実施することが出来なかった.そのため,論文作成や発表までには至らなかった.次年度は,今年度実施できなかった部分の実験を合わせて行っていき,学会発表や論文投稿をする予定である.また,次年度からは今年度の実験結果を踏まえた方法で行う予定であり,tRNSによる協調運動への効果など,実験の際の備品及び消耗費についても併せて使用していく予定である.

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Published: 2023-12-25  

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